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新型コロナウイルス/抗菌・非接触機能商品の引き合い増加/感染リスク低減に期待  [2020年5月25日1面]

「接触感染対策シート」は手すりなどに貼り付けて使う

LIXILの自動水栓「オートマージュ」

TOTOが展開する自動水栓「アクアオート」

 新型コロナウイルスの流行を背景に、塗料や住宅設備メーカーらが販売している抗菌・非接触商品への引き合いが増えている。抗菌系商品の大半は新型コロナの発生前から販売している。新型コロナにどの程度の有効か検証しきれておらず導入効果に疑問は残る。ただウイルス対応は長期戦が避けられず、少しでも感染リスクを抑えたいという消費者ニーズは高まる一方だ。業界関係者も関連商品の需要はさらに高まると予想している。
 抗菌機能の商品で注目されているのは関西ペイントの「接触感染対策シート」。3月下旬から販売している。不織布にウイルスの増殖を抑える機能を持つ消石灰を塗布した。ドアノブや手すりなどに貼り付ける。同社の担当者は「4月の前半と後半で売り上げが倍くらい違う」と明かす。ただ「感染症に対する顧客のマインドの変化も考えられる」(担当者)として、大幅な増産には慎重な姿勢だ。
 同じく塗料メーカーでは、日本ペイントが光触媒でウイルスの繁殖を抑制する室内用抗ウイルス塗料「パーフェクトインテリアエアークリーン」を展開している。主に病院や学校、商業施設向けとして2017年に発売した。2月に入りゼネコンや設計事務所などから引き合いが増えたという。18日には東京大学と産学連携協定を締結。新型コロナウイルスの感染拡大防止と、収束後を見据えた技術の研究を進める。
 大建工業では、抗ウイルス機能「ビオタスク」を備えた建材への問い合わせが多くなっているという。ドアのにぎりバーや手すりなどに抗菌塗料をコーティングした。空気中や手などから付着したウイルスを24時間以内に9割抑制する。抗ウイルス商品は今後もコンスタントに発売する。
 非接触関連では、LIXILやTOTOの商品で動きがあった。LIXILには最近、新型コロナ対策のため「学校の水栓を自動水栓にするにはどうしたらいいか」などの声が多く寄せられているという。TOTOにも公共施設で使う非接触の水栓や大小便器のセンサーなどに対する問い合わせが増えている。
 フジテックが4月に発売したエレベーター「エクシオール」は、ボタンに手を触れず行き先階を指定できる「非接触呼び登録」機能をオプションで用意している。当初は病院や食品工場など、衛生管理を重視する施設からの問い合わせを想定していた。ここにきて「不特定多数の人がボタンに触れる商業施設などから引き合いも多い」(広報)状況だ。今後は既設エレベーターに対しても非接触機能の導入を検討する。

コメント

  • 匿名 より:

    病的なまでに清潔・潔癖な日本人の気質が商品開発につながっている。どこまでやれば良いのかわからず不安と不満が交差する。

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