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大林組、北陸鋼産/覆工コンクリ落下高を最小化する技術開発/山岳トンネルの品質向上  [2020年5月28日3面]

ホースシステム全景

 大林組は、北陸鋼産(富山県滑川市、酒井正社長)と共同で、山岳トンネル工事のうち覆工コンクリート打ち込み時の落下高が最小限に抑制できる新技術を開発した。覆工コンクリートの打設時に打ち上がりの高さに合わせ、左右1列に配置したホースを自動で引き上げる。鋼製配管の切り替え作業を省略しつつ連続的に打設できる。山岳トンネル工事で同システムを積極的に活用し、覆工コンクリートの品質向上や施工省力化を図る。
 開発した「ホース伸縮式連続打設システム」は、セントル(移動式型枠)の上端に近い部分から左右両側にホースを投入する。下側から打設し打ち上がりに応じてホースを引き上げる。最小限の落下高で打ち込みが可能となり、材料分離や余剰空気の巻き込みを防ぐ。配管切り替え作業の遅れで所定の時間内に打ち重ねが終わらず、コールドジョイントが発生するようなリスクも回避できる。狭い施工空間内で重量物の鋼製配管を扱う苦渋作業も解消される。
 大林組は、山岳トンネル施工の生産性を飛躍的に向上させる統合システム「OTISM(オーティズム)」を開発している。覆工作業を対象とする「オーティズム/ライニング」の一環となる。
 オーティズム/ライニングは防水シート張り付けやセントルの設置、コンクリートの打設、養生といった作業で品質向上や省力化につながる技術を統合する。コンクリートなどは実用化済み。「ホース伸縮式連続打設システム」の開発で現場導入にめどが付いたという。
 実用化できれば現在6~9人で行っている覆工作業を2~3人にまで省人化できると見込んでいる。

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