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建専連/英・仏視察の報告書を作成/CCUSモデル・英国はカード普及ほぼ100%  [2020年6月3日2面]

 建設産業専門団体連合会(建専連、才賀清二郎会長)は、2月に行ったヨーロッパ視察の報告書をまとめた。日本の建設キャリアップシステム(CCUS)のモデルとなった英国のCSCSカードの保有者数は建設業就業者約240万人のうち、8割に当たる約193万人だった。不保持者の大半は町場の住宅現場の従事者で、ゼネコンが現場入場を制限している野丁場での普及率は100%に近いという。
 視察団は、蟹澤宏剛芝浦工大教授を団長に30人で構成。建専連の岩田正吾副会長(全国鉄筋工事業協会会長)をはじめ、型枠や躯体、鉄筋、コンクリート圧送、左官、内装の6職種団体の若手経営者が参加。国土交通省土地・建設産業局建設市場整備課の大井裕子専門工事業・建設関連業振興室長も同行した。日程は2月22~29日の8日間。フランスと英国の2カ国を訪ねた。
 報告書によると、英国のCSCSカード制度が開始されたのは1995年。建設現場の安全衛生管理を目的に、民間団体が健康・安全管理テストの合格者を対象にカードを交付。テストの受験料と発行手数料は個人が負担し、その合計額は約7700円。最初の5年間はそれほど保有者が増えなかったが、2001年に急増。現場で事故が多発し、政府が罰則強化の動きをはじめたため、カードの普及を推進した。その結果、制度開始から約25年で、野丁場での普及率は100%近くになった。
 英国は労働協約がなく、市場原理で技能者の賃金が決まる。専門工事会社の職長クラスで年収600万~1000万円という。英国の場合、元請・下請(専門工事会社)関係が対等で、元下双方にQS(積算士、日本とは位置付けが異なる)が代理人となり、契約や調整を行うため片務性はない。能力評価も明確で、職長や現場監督など各役職で評価に見合った報酬相場が形成されている。こうしたこともCSCSカードの普及につながった。
 職人教育ではアプレンティス(近代徒弟制度)がフランス、英国とも定着。この制度は働きながら週末や一定期間に集中的にOFF-JTを行い、3~4年程度で一人前に育てる仕組みで、欧米などの先進国で採用されている。英国では賦課金である「Levy」という仕組みもあり、一定以上の売上高のある企業に対し訓練税を課し、その財源がアプレンティスに充てられている。
 蟹澤教授は視察について「アプレンティスのような職人を育てる仕組みの必要性を感じた」と述べ、人材育成を進めるための財源確保策を日本でも検討する必要があるとの考えを示した。岩田副会長は「職人の教育制度や評価制度など、日本は他国に比べ100年遅れている。短期的な課題と、長期的な課題を整理し、産官学が一緒になって考えていかなければならない」と、語った。

コメント

  • 匿名 より:

    CCUSに電話しても繋がらないうえ常に情報が変わる。繋がっても敬語もできない人が訳知り顔で頓珍漢な受け答え。建設をわかっている人に説明をしてもらいたい。そうでないと話が通じないからこちらで考慮して話さねばならない。だいたい「御社様」ってなんだ。慇懃無礼だ。いい加減にしてほしい。

  • 匿名 より:

    CCUSは穴だらけのシステム。他国と同列に考えるには無理があるのではないか。さすが国のやることで使いづらいし役に立たない。このシステムのままいくのであれば問い合わせセンターを充実させてはいかがか。電話はつながらない、メールは返ってこない。どうやって運用しろと言うのだ。全く使えない。

    • あほらし より:

      国が一旦始めた事だ。やめない。無駄金はたいてもやめない。税金は政治家やらの懐銭。国民のことは守らないが自分のプライドは守る。どうしようもねえな。

  • 匿名 より:

    使えないと言う話しか聞かない。ゼネコンに言われて登録するが何のために登録するのわかっていない業者も多い。どれだけ開発費かけたのか知らんけど無駄金だね。

  • 匿名 より:

    コロナですっかり様変わりをしてしまったのではないか。人手不足も現場あってのもの。景気が悪くなったら工事も無くなり人も足りてる状態になると地位も育成も二の次三の次になるのではないか。かなり不安だ。

  • 匿名 より:

    独のように職人がマイスターとして市民権を得て欲しい。かなり不安だ。

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