工事・計画

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

首都高速道路会社/日本橋区間地下化で地元説明開始/3段階で工事推進、40年完了へ  [2020年6月4日4面]

フェーズ1の対象工事〈上〉とフェーズ2の対象工事

 首都高速道路の日本橋区間(東京都中央区、千代田区)の地下化プロジェクトが4月に都の事業認可を取得したことを受け、地元住民らに対する事業内容の説明や意見聴取の手続きが始まった。首都高速道路会社と都が周辺住民に配布した事業説明資料によると、3段階で工事を進める方針。2035年に地下ルートの開通、40年に既存高架橋の撤去完了を目指す。
 当初は地元住民らを集めた事業説明会を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で取りやめた。その代わりに1日から関係資料を各戸にポスティングし、今月中旬まで意見を募る。今後、道路の設計作業などを進め、工事着手前には改めて工事説明会を開く予定。「日本橋川に青空を」を合言葉に長年にわたり検討されてきた都内有数のビッグプロジェクトが、いよいよ始動する。
 事業対象区間は神田橋JCT~江戸橋JCT間の約1・8キロ。そのうちトンネル構造は約1・1キロ、高架構造は約0・4キロ、擁壁構造は約0・3キロとなる。
 高架橋から地下に入る既設の八重洲線を活用し、地下ルートを新設する。常盤橋換気所付近から一石橋付近までは、開削工事でトンネルを構築。そこから江戸橋付近までは、シールドマシンでトンネルを掘削する。シールドトンネルから先は、開削トンネル、擁壁・掘割、高架橋を新設。江戸橋JCT付近で地上に出て、向島線の高架橋へと接続する。
 事業説明資料によると、工事の流れは▽地下化に向けて(フェーズ1)▽地下を走る新しい首都高速道路へ(フェーズ2)▽日本橋川に青空を(フェーズ3)-の3段階に分かれる。
 フェーズ1では、地下ルートの支障となる一部の地下埋設物を移設する。河川内の水位を下げて地下化工事を施工しやすくするため、将来的に廃止となる江戸橋、呉服橋の両出入り口を先行的に撤去する。
 フェーズ2では、最初に開削トンネル工事と河川内工事を開始。河川内工事ではシールドトンネルにぶつかる既設の橋脚基礎をあらかじめ撤去し、新設した橋脚に橋桁を受け替える工事を行う。擁壁・掘割工事と高架工事にも順次着手しながら、地上部の再開発事業の進捗(しんちょく)に合わせてシールドトンネルを掘削する。
 完成した地下ルートに交通機能を切り替えた35年以降は、フェーズ3として日本橋川上空に残っている高架橋を撤去する。一連の地下化工事に伴い、常盤橋換気所の建て替え工事も計画している。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。