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神奈川県平塚市、東京大学/波力発電所の海域実証実験開始/10年以内の商業化めざす  [2020年6月5日5面]

アルミ・ゴム複合ラダーを採用

波力発電所

 神奈川県平塚市と東京大学は、平塚波力発電所の海域実証実験を3日に開始した。平塚新港に設置した発電装置を使い1年かけてデータ集積などを行う。10年以内の商業化を目指す方針。2050年ごろをめどに総発電能力1ギガワット程度(原子力発電所1基分相当)の波力発電装置を実用化し、全国に展開・設置する考えだ。
 設置場所は平塚漁港(千石海岸地先)南防波堤前面海域。世界に先駆けて実用化ベースとなる新型波力発電装置を開発することが目標。大型、軽量のアルミ・ゴム複合ラダー(波受板)を採用し、波高1・5メートル以上で45キロワット(発電端出力)、変換効率50%、設備利用率35%以上の発電能力を目指す。アルミ・ゴム複合ラダーは、波エネルギーが弱い時はすべてのエネルギーを利用し、強い時は一部のエネルギーをゴムの変形で逃がす設計になっている。
 同事業は環境省が公募した「平成30年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」で18年10月に採択された。事業名は「反射波を活用した油圧シリンダ鉛直配置式波力発電装置(平塚波力発電所)の海域実証」。
 事業者は東大生産技術研究所と川崎重工業、東京久栄、吉田組。共同研究参加者として東洋電機製造、サンユウシビルエンンジニアリング、川田工業、中部電力、横浜ゴム、中国塗料、若築建設、電源開発、九電工、渋谷潜水工業、エイブルの実施コンソーシアムが参画。平塚市と平塚市地域水産業再生委員会が協力している。東大と平塚市は19年3月に海洋活用技術の研究開発推進などで連携協定を締結している。

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