論説・コラム

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回転窓/心にゆとり、マナーを大切に  [2020年6月5日1面]

 片側1車線が続く道路を運転している時、先頭を走ると緊張する。カーブが多い道や暗がりではどうしても遅くなりがち。気がつくと後ろに長い車列が…。そんな経験ないだろうか▼地方勤務時代、そうした場面が何度もあった。後続車はきっとイライラしていただろう。とはいえ自分自身も急いでいてノロノロ運転に遭遇するとイラッとしてしまうので身勝手なものだ▼改正道路交通法が月末にも施行される。通行を妨害する目的で車間距離を詰めたり、急ブレーキを掛けたりする行為を「あおり運転」と規定。著しい危険を生じさせた場合は厳罰の対象になる▼警察庁によれば、車間距離保持義務違反による摘発件数は昨年1年間で1万5065件。1日当たり40件を超す計算になる。今回の法改正は悪質なあおり運転にブレーキをかけると見られ、安堵(あんど)する人も多かろう▼道路は誰もが利用する公共空間の最たるもの。急ぐ時もそうでない時も、思いやりやマナーを潤滑油に上手に利用するのが、本来あるべき姿といえる。何事も厳罰化に頼るのは成熟社会にはふさわしくない。そうした心構えを大事にしたい。

コメント

  • あほらし より:

    日本人は生まれた時から管理社会にどっぷり浸って人生を送る。そのうち誰かに管理されないと不安になる。親、教師、教授、上司、連れ合い、果ては町内会。構成する人間が幼稚なのに成熟社会になるわけがない。

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