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青木あすなろ建設らゼネコン9社/ソイルセメント改良体工法の性能向上  [2020年6月24日3面]

工法概念図(PSP体が山留め壁位置に配置された場合)

 青木あすなろ建設などゼネコン9社は23日、ソイルセメント改良体内に鉄骨を挿入して構造体を構築する「ソイルセメント改良体(PSP)工法」の性能を高め、建築技術性能証明を改定したと発表した。常時または地震時に押し込み荷重が作用する場合とともに、地震時に引き抜き荷重が作用する建物に対しても適用できるように設計・施工法を確立。適用範囲を拡大するとともに、工期短縮やコスト削減を可能にした。
 同社以外のメンバーは▽安藤ハザマ▽奥村組▽鴻池組▽五洋建設▽鉄建建設▽戸田建設▽西松建設▽松村組-の8社。開発した「PSPII工法」は、3月25日付で日本建築総合試験所の建築技術性能証明を改定した。ソイルセメント壁の性能を向上させて厳密な施工・品質管理を行うことで、本設の構造体として利用する。
 建物の押し込み荷重は鉄骨に伝わった後、ソイルセメントと鉄骨の付着力と先端部の抵抗力でソイルセメントや周面、先端の地盤に伝達される。建物の引き抜き荷重の場合は鉄骨に伝わった後、ソイルセメントと鉄骨の付着力でソイルセメントと周辺地盤に伝達される仕組み。
 径650ミリの実大PSP体に対して引き抜き試験を行い、地震時の引き抜き荷重に対する構造性能を確認した。ソイルセメント改良体の施工試験も実施し、品質が確保できることを確認した。
 地震時の引き抜き荷重が作用する地下1階地上9階建ての建物に適用した場合、地盤アンカーを設置して地震時の引き抜き荷重に抵抗させる方法に比べ、工期が10%程度短縮できる。コストも10%程度の削減になるという。9社は実物件に適用し、基礎工事の合理化などにつなげる予定だ。

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