技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

鹿島ら3社/オープンケーソン工法用水中掘削機を開発/硬質地盤の掘削容易に  [2020年6月25日3面]

硬質地盤対応水中掘削機

 鹿島ら3社はオープンケーソン工法で使用する新たな水中掘削機を開発した。これまで困難だったケーソン刃口部直下の硬質地盤掘削が容易になる。平面形状や深度、対象地盤など対応可能な条件が広くオープンケーソン工法の適用範囲が飛躍的に拡大する。水中での検証試験や周辺技術の開発を進め、実工事への早期適用を目指す。
 加藤建設(愛知県蟹江町、加藤徹社長)、アジア海洋(東京都中央区、柳井紳太郎社長)と共同開発した。同工法は、筒状構造物(ケーソン)内部をグラブバケットなどで掘削し、ケーソン自体の重量と圧入アンカーの沈下荷重を利用して所定の深さに沈設する。グラブバケットなどで直接掘削できない硬質地盤が出てきた際に水中掘削機を投入しケーソン刃口部直下の沈設に必要な範囲を掘削する。
 一軸圧縮強度で1平方ミリ当たり5ニュートン(N)程度の硬質地盤を掘削できるカッターヘッドを搭載している。センサーや高性能水中音響カメラなどを用いて精度よく掘削できる。作業効率を高めるため、ケーソン中心部の硬質地盤を先行削孔して緩めたり、掘削土をケーソン中心側に集めたりするような活用方法も想定している。
 通常のケーソン工事で使用する揚重クレーンで揚重・移動が可能。掘削時の反力を自重で保持する機構を取り入れており、ケーソン本体に固定する必要がないため、メンテナンスが容易という。従来のオープンケーソン工法では、刃口部直下を砕石に置換していたが、これが不要になるため、コストダウンと工期短縮につながるとしている。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。