企業・経営

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

建設各社/夏の新型コロナ対策急ぐ/マウスシールドや冷感マスク導入  [2020年6月26日3面]

 建設各社が夏に向けた新型コロナウイルスの感染拡大防止策を急いでいる。建設現場では新型コロナ対策として作業員はマスクを着用して作業に当たるが、今後気温が上昇するにつれてマスクを着用したままでの作業は熱中症の発症リスクを高める。そこで建設各社は口元を直接覆わないマウスシールドなどをマスクの代替として導入。熱中症対策と新型コロナ対策の両立を図る考えだ。
 国土交通省が5月に公表した建設現場での新型コロナ対策のガイドラインでは、作業や打ち合わせ時のマスクの着用を求めている。しかし一般的なマスクは熱中症のリスクがあることから、建設業界では熱中症を回避しつつ新型コロナの感染対策となる装備を導入する動きが広がっている。
 ゼネコンはこれまで三井住友建設と清水建設の2社が一般的なマスクに代わる新型コロナ対策の導入を発表している。三井住友建設は、スポーツなどで使うクールタオルの素材でできたフェースカバリングを全現場に導入することを決めた。クールタオルは水にぬらすと冷たさが持続する。同社社員と協力会社作業員の約2万人を対象に順次配布していく。
 清水建設は主に屋外の現場で働く同社社員や協力会社職員を対象にマウスシールドを配布する。3万1000個を調達しており、順次現場に導入していく。口の周りを直接覆わないため、息苦しさを感じずに飛沫(ひまつ)感染を防止する。屋内などの現場には冷感マスクを導入。冷感マスクを着用する場合は1時間ごとの休憩を取るなどの熱中症対策もあわせて実施する。
 大林道路も鼻と口を覆う透明フィルム製のマウスシールド4000個を調達し、順次現場に導入している。福田道路は約10年ぶりとなるユニホームの刷新に併せ、顔全面を覆うフェースシールドを導入した。
 建設現場からのニーズを受け、メーカー各社もマスクに代わる新型コロナ対策商品の生産体制を整えている。ベビーカーや電動車いすなどを製造販売するキュリオ(岐阜市、高橋陽介代表取締役)は5日、ヘルメットに装着できるマウスシールドを開発し、販売を開始した。18日時点で建設業を中心に5万枚の注文を受けているという。
 同社はこれまで医療現場向けにマウスシールドを約4万枚販売・提供していた。しかし、熱中症対策として医療用マウスシールドを現場に導入しようとした建設業から「ヘルメットが邪魔して装着しにくい」との声があったことから、ヘルメットに後付けできるタイプを開発した。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。