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清水建設/コンクリートの品質リスク事前抽出システムを開発/計画的な打設管理可能に  [2020年6月30日3面]

リスクロードマップの事例

 清水建設は29日、土木工事でコンクリートの品質リスクを事前に抽出し、具体的な対策などを立案するコンクリート品質総合管理システムを開発したと発表した。コンクリートの品質管理に関連するあらゆるマニュアルや品質管理基準をベースに開発。経験の浅い若手土木技術者でもコンクリート打設の施工管理が計画的に実施できるという。
 開発した「Concrete Station(コンクリートステーション)」はリスクロードマップ作成、打設計画支援、チェックリスト作成などの機能を搭載している。部位ごとの打設量、鉄筋の最小間隔といった作業の基本情報を入力すると、リスクロードマップ作成機能によって計画段階で検討・解決すべきマスコンクリートの温度ひび割れや高密度配筋での充てん不良などのリスク、施工段階で検討・解決すべき初期のリスクが抽出できる。
 各リスクについて事前検討の着手期日や解析の実施期日、具体的な対策の立案期日などを示すリスクロードマップを、計画段階と施工段階に分けて作成。次に打設計画支援機能でロードマップに示されたリスクに対し現場の施工条件に応じた対策を提案する。最終的にチェックリスト作成機能で、個々のリスクに対応したリストを作成する。
 若手土木技術者でもシステムが提示するロードマップに従いリスク対応をすれば、コンクリート打設の施工管理がスムーズに実施できる。基本情報の入力にかかる時間は数時間程度。検討・実践した対策はデータベースに蓄積され、同種の工事や類似する施工条件の現場に展開される。
 今後はコンクリートステーションによる検討・対策・施工結果の評価・分析結果を人工知能(AI)に学習させ、AIシステムの構築を目指す。
 コンクリートの施工管理は確認すべきポイントが多岐にわたる。気象条件や構造物の形状などによって配慮するポイントも変化する。高度な技術力が必要で若手土木技術者には難しい業務だった。

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