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東京・豊島区/7月7日にトキワ荘マンガミュージアム開館/漫画・アニメ文化発展拠点  [2020年6月30日4面]

マンガミュージアムの外観

豊富な資料を展示するマンガラウンジ

当時の漫画家の居室をリアルに再現した

 東京・豊島区が整備していた「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」が7月7日に開館する。漫画家の手塚治虫さんらが暮らしたアパートを、展示機能のある施設として復元した。27日に報道関係者向けの内覧会を開いた。設計は丹青社、施工は渡邊建設が担当した。=1面参照
 トキワ荘は豊島区椎名町(現南長崎)にあった木造アパート。手塚治虫さんや藤子不二雄さん、石ノ森章太郎さん、赤塚不二夫さんら日本の漫画史に名を残す多くの漫画家が暮らしたことで知られる。建物は1982年に解体されたが多くの住民からの要望を受け、2016年に区が再現施設の整備に着手した。
 マンガミュージアムの所在地は南長崎花咲公園内(南長崎3の9の22、敷地面積2315平方メートル)。建物はS・RC造2階建て延べ561平方メートルの規模。再現棟と付属棟の2棟で構成する。設計図や写真などの参考資料がほとんどない状態から調査を重ね、外観の汚れやさびから、きしむ階段に至るまで忠実に再現した。
 1階には企画展示室やマンガラウンジを設置。約1500冊の漫画を所蔵しており、自由に読むことができる。2階は常設展示室となる。漫画家が暮らした4畳半の居室や共同炊事場などを再現した。
 内覧会後に開館記念式典を開いた。高野之夫区長は「漫画・アニメ文化の発展の拠点として世界に誇る文化を区から発信していきたい」とあいさつした。トキワ荘マンガミュージアム運営検討会議の里中満智子座長は「子供たちに夢を感じてもらえるような場所にできればうれしい」と話した。
 来賓として出席した小池百合子都知事は「新たな漫画家を育てる象徴的な場として、地域や世界から愛される施設となるよう祈っている」とあいさつした。丹青社の高橋貴志社長は「懐かしさと未来志向が入り交じった魅力的な空間を楽しんでほしい」、渡邊建設の渡邊裕之社長は「将来の漫画家やアニメーターを育てる新たな礎になることを祈っている」と祝辞を述べた。
 総事業費は9億8000万円。整備に当たっては4億2475万円の寄付が集まった。区は年間30万人の来館者数を目標としている。

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