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佐藤工業/トンネル覆工の自動化システム開発進む/高流動コン使い作業員を2人に  [2020年6月30日3面]

 佐藤工業がトンネル工事の覆工作業を自動化する「自己充てん覆工構築システム」を開発している。締め固めが不要な高流動コンクリートを使い覆工コンクリートの材料分離や充てん不良などの初期欠陥を排除する。通常5~6人が必要だった作業員を2人に減らせる。省力化や省人化を図るとともに覆工品質の向上を目指す。
 年内に実物大の型枠を使った中規模実験を行う。21年からは、茨城県つくば市にある技術センターのテストフィールドで実大実験に入る計画だ。
 同システムは、覆工用型枠の移動から設置、圧入、つま部への充てんまで一連の作業を2人で行う。コンクリート打設前の受け入れ検査には、高知工科大学と共同開発した「全量サンプル試験器」を採用。低品質なコンクリートが効率的に選別・廃棄できる。
 脱型時期の判定には独自のシステムを利用。覆工コンクリートのつなぎ目(施工目地)に縁切り材を自動塗布することで、施工時の安全性と覆工品質を確保し初期欠陥のない覆工を構築する。
 トンネルの覆工はこれまで、5~6人で作業に当たっていた。覆工用型枠を設置し、スランプ15センチ程度のコンクリートを型枠側壁から打設。配管を切り替えながら最後に天端部から吹き上げる方式を採用していた。内部振動機を用いた振動締め固めが必要な上、コンクリート品質の変動や振動締め固めの不備で材料分離や充てん不良などの初期欠陥が発生するケースもあった。

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