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鹿島/作業員に専用スマホ貸与/建築現場で試行導入、進捗管理や作業内容通知  [2020年6月30日1面]

押味至一社長

 鹿島は来年度から、建築現場を対象に作業員用スマートフォンを導入する。現場来場時に1人ずつ貸与し、顔認証で本人確認して活用するイメージ。搬入資材に貼り付けたQRコードを読み取って品質や進捗(しんちょく)の管理に役立てる。作業内容の連絡や危険予知訓練での利用も想定している。モデル現場に試行導入済み。必要な機能などを精査し本格活用に備える。将来的には5万台規模の導入を見込む。
 作業員へのスマホ貸与はロボット活用や遠隔管理を進める「鹿島スマート生産ビジョン」の一環。人のデジタル化を進め生産性を高める狙いがある。現場では職長が作業報告などにスマホを活用しており、欠かせない機材となっている。現場の写真を無断撮影してインターネット交流サイト(SNS)に投稿するといったリスクもある。現場で活用するシステムへの安全なアクセスという観点からも、専用スマホの貸与が望ましいという判断だ。
 導入に当たっては、できるだけ機能を絞り込み価格を抑える。現場にロッカーを設置して専用スマホを貸し出し、個人所有のスマホはロッカーにしまってもらう。顔認証後に利用を開始し、施工管理支援サービス「Buildee(ビルディー)」との連動で、当日の作業内容や危険が懸念される作業を具体的に通知する。
 リアルタイム位置情報サービス「KField(ケイフィールド)」と連携し各作業員の行動履歴も蓄積、品質管理などの向上を図る。事故発生時の原因究明などにも有効と見ている。重機接近時にスマホから警告を発信するような機能も検討する。
 50台で実証試験を行い検証した上で、2021年4月に導入を開始する見通し。将来的には全建築現場での適用を目指す。
 ケイフィールドは、21年4月以降に着工する全建築現場で導入する予定。導入支援は各本支店に設置した生産推進サポートグループと、19年12月に設立した現場支援サービス専業のグループ会社「One Team」(東京都港区、社長・伊藤仁鹿島常務執行役員建築管理本部副本部長)が担う。

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