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ゼネコン各社/新型コロナでインターンシップの対応苦慮、オンライン検討も/本社調査  [2020年7月6日1面]

ゼネコンのインターンシップとして一般的な現場見学。コロナ禍で例年通りの対応は難しくなっている(写真は昨年行われた竹中土木のインターンシップ)

 新型コロナウイルスの影響を受けゼネコン各社が今夏のインターンシップ(就業体験)の開催方法に苦慮している。日刊建設工業新聞社の調べによると、半数以上のゼネコンがインターンシップの開催可否を含めて検討中であることが分かった。学生を受け入れる現場で十分な3密(密接・密集・密閉)対策が取れなかったり、感染対策による一時中断の影響で現場に学生を受け入れる余裕がなかったりすることが理由のようだ。
 ゼネコン30社を対象にアンケートを実施し、今夏のインターンシップの開催予定などについて聞いた。調査期間は6月10~18日。
 アンケートによると30社中18社が開催可否や開催方法について「検討中」と回答。残りの12社も内容や期間を変更するなどの対応を予定しており、例年通りの開催予定とした会社はなかった。
 「検討中」と回答した企業の自由記入欄をみると、「学生を集めると密になることもあるので心配」(戸田建設)、「対面のワンデーインターンシップや会社説明会の開催が可能か懸念している。ウェブでの対応もできるよう検討している」(佐藤工業)など、現場に学生が集合することによる感染リスクを懸念しているゼネコンが多かった。
 現場の負担を懸念する声も上がった。あるゼネコンの広報担当者は「新型コロナで現場での新人研修がまだできていない。これから新人研修もしなくてはいけない上にインターンシップで学生を受け入れるとなると、現場の負担が大きい」と指摘する。
 「検討中」以外の回答をみると、開催の予定がある会社は「感染対策を徹底した上で実施の予定」(三井住友建設)、「オンラインで実施できる内容にしたり、期間を短縮したりすることを検討」(東急建設)など、内容をオンラインに切り替えたり、受け入れ人数、開催期間を変更したりして開催を検討するとした。
 「学生の休暇時期の変更によるインターンシップへの影響を懸念している」という声もあった。新型コロナに伴う休校などで、夏休み期間が変更になる大学も少なくない。大林組は「大学と協議の上、実施が困難な場合は中止を申し入れている」としている。
 インターンシップは本来、学生が就業体験を通じて学習することを目的とするが、業界や自社の魅力をPRする機会として活用する会社も少なくない。インターンシップの開催が危ぶまれることで、企業によるPRの機会の喪失にもつながりかねないと危惧するゼネコンも多いようだ。
 アンケートの回答企業は次の通り(五十音順)。
 △青木あすなろ建設△淺沼組△安藤ハザマ△大林組△奥村組△鹿島△熊谷組△鴻池組△五洋建設△佐藤工業△清水建設△大成建設△大日本土木△大豊建設△竹中工務店△竹中土木△鉄建建設△東亜建設工業△東急建設△東鉄工業△東洋建設△戸田建設△飛島建設△日本国土開発△長谷工コーポレーション△ピーエス三菱△フジタ△前田建設△松井建設△三井住友建設。

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