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三井住友建設/建物の異常検知システムを開発/ワイヤレス振動センサー活用  [2020年7月6日3面]

実大構造物を使った加振実験の様子

 三井住友建設は3日、無線ネットワークを活用しわずかな振動などから構造物の異常を検知するシステムを開発したと発表した。ワイヤレス振動センサーを使って建物の情報を収集し建物の変化を検知する。実大構造物を使った実験で有効性を確認した。今後は実物件への適用を目指す。
 開発した「即時異常検知システム」は、東京大学生産技術研究所の水谷司准教授と共同開発した異常判定手法を無線ネットワークで効率的に稼働させた。計測とデータ通信、センサーノード(中継点)でのエッジコンピューティングの実装は、ソナス(東京都文京区、大原壮太郎代表取締役最高経営責任者〈CEO〉)と共同開発した。
 システムでは測定値の統計的な情報を随時学習し、日常的なごくわずかな振動から構造物固有の特性値の変化を自動判定する。センサー内に搭載した中央処理装置が数値計算することで判定に必要な情報を迅速に収集し、構造物の異常をリアルタイムに検知する。
 三井住友建設は2014年に長大橋で無線ネットワークにより広範囲を一括監視する「橋梁地震時モニタリングシステム」を開発。以降、長崎市沖にある端島(軍艦島)の老朽化建築物への適用と、遠隔地からの常時モニタリングを実現するなど、遠隔での点検に取り組んでいる。
 従来、構造物の状態は原則的に人が目視で点検している。しかし、目視による点検では大地震発生後などに被災した建物の使用可否を即座に判断できないことが課題だった。

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