論説・コラム

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回転窓/再び九州で豪雨被害  [2020年7月8日1面]

 2013年1~2月に福岡、熊本、大分3県の建設会社を訪ねたことがある。前年7月に発生した九州北部豪雨で応急復旧を行った建設会社の対応を取材して回った▼この時、印象に残った話が二つある。一つは「バックビルディング現象」。いまは線状降水帯と呼ぶようだが、次々と発生する雨雲(積乱雲)が列をなし、同じ場所に大量の雨をもたらす▼被災地では1時間雨量が100ミリを超える地区が多数発生。建設会社の人は「バケツをひっくり返したような雨」と言っていたのが忘れられない▼もう一つは短い期間に2回も豪雨被害を受けた地区があったこと。大分県の日田、中津の両市は2日、12日に豪雨があり、1回目の応急復旧を終えた時にもう一度被害を受けた。「やっと後片付けを終えた住民の落胆は大きく、住民が要望することは何でも受け入れるようにした」と大分県建設業協会中津支部の担当者が語っていた▼先週末、九州南部でまた豪雨災害が発生した。一昨日からの大雨で被害は九州以外にも広がりつつある。線状降水帯が毎年日本の国土に何度も襲い掛かる。治水対策の抜本的な見直しが急がれる。

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