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大林道路/現場事務所に殺菌ロボットを導入/新型コロナ対策で、深紫外線照射  [2020年7月10日3面]

ロボットによる殺菌作業

 大林道路は新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、深紫外線(UV-C)を照射する完全自律走行型殺菌ロボットを、福島県浪江町の現場事務所に導入した。さまざまな人が出入りする事務所の空間全体を殺菌して感染リスクを抑える。同社によると新型コロナウイルスの殺菌効果が期待できるロボットの導入は国内建設業で初めてという。
 ロボットを導入したのは「平成30年度中間貯蔵(大熊5工区)土壌貯蔵施設等工事」(環境省発注)の現場事務所(約300平方メートル)。受注者は大林組・東亜建設工業・鉄建建設JVで、大林道路は協力会社として参画している。浪江町にある現場事務所は約70人が勤務しており、1週間に1回の頻度で殺菌ロボットを動かしている。
 ロボットはあらかじめ設定したルートに従い事務所内を自動走行。紫外線(UV)の中でも特に殺菌効果が強いとされる波長領域100~280ナノメートルのUV-Cを照射する。1カ所当たりの照射時間は3分。2時間程度で事務所全体の殺菌が完了する。UV-Cは人体に有害なため、終業後に事務所内を無人にした上でロボットを動かす。
 天井など拭き取り除菌がしにくい場所を含め、ロボットの周辺を満遍なく殺菌できる。人の手による除菌と比較して労力や時間が大幅に削減できる。
 導入したロボットはデンマーク製。新型コロナ患者を受け入れている国内医療機関も導入を予定しているという。
 同現場を含む三つの工事を統括する大林組の上田明生福島復興総合工事事務所所長は「工事を行っているエリアは医療体制が十分とはいえない。工事関係者が感染した場合、地域の医療体制に負担をかけてしまうことを懸念していた」とロボット導入の背景を説明。「ロボットを活用して現場事務所の安全性を高めていきたい」と話している。

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