論説・コラム

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回転窓/正しく恐れ最善の日常を  [2020年7月13日1面]

 近所の小学校が給食後の歯磨きをやめた。うまく口を閉じたまま磨くのが難しい児童がいて、飛沫(ひまつ)からウイルスに感染する懸念があるからという▼教員が歯科医の指導を受けて児童の歯磨きに力を入れてくれていた。「ありがたい」と感謝する保護者が多かったが、感染を懸念する意見も届いた。歯の矯正器具を装着した児童らは除いて、感染症の流行が収束するまでいったん中止するそうだ▼「新しい生活様式」にならって、変えざるを得ない行いは枚挙にいとまない。新しい仕様で日常を取り戻す努力は続いている。ある政令市は「今年はないかも」と残念がる児童が少なくなかった少年サッカーの大会を開催すると決めた▼予定から5カ月遅れ、リーグ戦のないトーナメント方式の一発勝負。得点しても肩を組んで喜ぶようなことができないなど感染対策を徹底した運営になり、チームによっては1試合しかできない▼それでも「勝つよ」と、梅雨空の下で元気に個人練習に励む小さな選手が大勢いると聞いた。感染症と向き合い正しく恐れる。今までとは違いながらも最善の日常にするすべを身の回りから考えたい。

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