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鹿島ら/トンネル覆工の自動打設システムを開発/配送管集約、1人で工事が完了  [2020年7月16日3面]

新システムの開発でトンネル工事現場の省人化を加速する

 鹿島とトンネル用建設機械の設計や製造などを手掛ける岐阜工業(岐阜県瑞穂市、宗像国義社長)は、トンネル覆工コンクリートの打設自動化システムを開発した。これまで打設口ごとに必要だったコンクリート配送管を1本に集約。異なる打設口に圧送する前に必要だった管内の残コン処理や清掃が不要になった。従来5、6人必要だった要員が1人で済む。2021年度の現場導入を目指す。
 打設口は回転して開閉する仕組み。コンクリートを注入している時は開き、完了すると閉鎖して次の打設口にコンクリートを送る。従来必要だった残コン回収作業をせずに次の圧送作業に入れる。
 使用するコンクリートには改良した減水剤を混ぜる。高流動を中流動と同等の性質にして締め固め作業を省いた。トンネル内のコンクリート覆工は壁面の左右を交互に作業する。これまでは打設口のチェンジを含め配管の切り替えに数十分かかっていた。新システムは左右系統の切り替えが3秒で完了する。コンクリートの流動停止時間が短縮できるため、表面に流動跡ができるのも防ぐ。
 ポンプ車と連動し左右の壁面に流し込むコンクリートの高さを自動制御するシステムも構築した。左右に切り替える場合の高さやコンクリート圧送のストローク数などを事前入力。スタートボタンを押すだけで覆工工事が自動で始まる。ポンプ車のオペレーターを除き、型枠監視員が1人いれば作業できる。
 鹿島は実証試験を3回実施し、システムの有効性を確認した。将来的には型枠設置やコンクリート打設、養生などトンネル工事の全工程を自動化する統合システムを開発する計画だ。

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