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大成建設/現場管理システム開発/ネットワークで施工状況可視化、他現場から支援も  [2020年7月27日3面]

現場に行かなくても映像で状況を確認できるため、移動時間の削減にもつながる

 大成建設はカメラやIoT(モノのインターネット)機器をネットワークでつないで現場の施工状況を常時可視化し、工事関係者が情報共有する現場管理システムを開発した。カメラ映像などから得たデータを共有することで意思決定のスピードを向上。本支社や他現場との情報共有によって的確な支援も可能になる。香川県のダム建設現場に試行導入し、移動時間削減などの効果を確認した。
 「T-iDigital Field(ティー・アイ・デジタル・フィールド)」はカメラビューやメッセージ、安全管理などといった複数の施工支援アプリケーション、それらをまとめるプラットフォーム、施工や作業員に関するデータで構成する。使用するアプリは現場ごとに選べる。これらをリアルタイム映像で表示し、モニターやスマートフォンなどから遠隔で確認できる。
 システムでは現場に設置した多数のカメラや、職員が身に付けるウエアラブルカメラなどから現場を常時監視する。そのため施工状況の確認や、工事関係者間の意思決定が迅速化する。
 同社が施工する「椛川ダム建設工事」(高松市)で同システムを試行導入した。同現場では最盛期には30台のカメラを設置。ダム建設に使うコンクリートをバッチャープラントから出荷し、堤体に打設するまでの一連の施工にシステムを活用して見える化した。システムを使うことで往復1時間かかっていた現場と現場事務所の移動が減り、映像を使って施工経験が浅い技術者に教育する機会が増えたという。
 システムの開発に携わった担当者は「これまでは現場に出て施工管理することが当たり前だったが、システムを通じて必要な時にだけ現場に出るという新しい働き方に現場を変えていきたい」と話している。

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