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三菱地所、竹中工務店ら/建築用木材の新会社設立/調達から加工・販売まで一貫  [2020年7月28日4面]

記念撮影する森下社長(左から4人目)、吉田社長(同5人目)、佐々木社長(同3人目)ら

 三菱地所や竹中工務店ら7社は27日、建築用木材を扱う新会社を設立したと発表した。これまで別々に手掛けていた木材の調達から加工、販売までの工程を一貫して手掛ける。低コストで顧客のニーズに合った木材を提供し、利用拡大につなげるビジネスモデルを構築する。今後10年で100億円の売り上げ達成を目指す。
 新会社「MEC Industry」(鹿児島県霧島市)の設立日は1月24日。社長には三菱地所の森下喜隆関連事業推進室室長が就いた。7月時点の資本金は19億2500万円。
 出資したのは▽三菱地所▽竹中工務店▽大豊建設▽松尾建設▽南国殖産(鹿児島市、永山在紀社長)▽ケンテック(東京都千代田区、長谷部義雄社長)▽山佐木材(鹿児島県肝付町、有馬宏美社長)-の7社。
 主力事業のうち「新建材事業」は、RCやS造で使用する建材の一部を木に置き換える新たな資材を開発・供給する。来年4月から、大豊建設が協力し三菱地所とケンテックが共同開発した「(仮称)配筋付型枠」を来年4月に発売する予定だ。
 配筋付型枠は木板に鉄筋を設置したコンクリート打設用資材。三菱地所が札幌市中央区に建設中のホテル「(仮称)大通西1丁目プロジェクト」で採用が決まっている。
 「木(もく)プレファブリック事業」では、約100平方メートルの平屋一戸建て用のCLT(直交集成板)などを使った部材を工場で生産する。部材は現場で簡単に組み立てられ施工コストの削減が見込める。
 木材加工の拠点となる工場を鹿児島県湧水町に建設する。8月に着工し2022年3月の竣工、同4月の操業開始を予定する。
 27日に東京都内で会見した森下社長は「建築費が高騰している。何とかしないといけない」と木材利用拡大の意義を説明。「各国で木材の注目も集まっている」と海外展開にも意欲を見せた。
 三菱地所の吉田淳一社長は「事業を推進するのにふさわしい7社が集結した。既存の枠にとらわれないイノベーションが生まれる」と語った。竹中工務店の佐々木正人社長は「木はぬくもりある体と心に優しい素材。さらに軽くて丈夫だ。低炭素社会の実現、林業や地方の活性化につなげられるよう魅力ある商品を提供していく」と述べた。

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