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清水建設/21年3月期業績予想公表/連結営業利益38・4%減、新型コロナの影響大  [2020年8月3日1面]

 清水建設は2021年3月期の業績予想を7月31日に発表した。コロナ禍による工事遅延や国内外での建設投資の減少を踏まえ減収減益を予想。連結ベースで営業利益など各利益は前期に比べ4割近い減少を見込む。業績の先行指標となる単体受注高(開発事業を除く)は前期を7・9%下回ると予想。海外受注は土木工事の契約手続きで遅れが予想され大幅減を見込んでいる。
 21年3月期の連結業績予想は▽売上高1兆4850億円(前期比12・6%減)▽営業利益825億円(38・4%減)▽経常利益840億円(39・1%減)▽純利益610億円(38・4%減)。単体受注高は1兆1000億円。受注高を国内外別にみると、国内は前期と同程度を見込む一方で、海外は建築、土木ともに7割以上の減少を予想する。
 業績悪化を予想する一因が海外工事の遅延だ。同社は新型コロナウイルスの流行を受け、国内外で感染拡大の防止策を採ってきた。工事の中断も国内外で実施。500カ所で工事を中断した国内は現時点で全て再開したものの、海外は1割強に当たる現場が現在も中断状態にあるという。
 稼働している現場も日本人スタッフが日本から現場に行けずにリモートで対応したり、各国で施工再開に制限が設けられたりして、施工スピードは落ちるとみられる。売り上げ計上が進まず業績に影響が出る可能性がある。
 施工再開に当たって技能者向けに感染防止措置が取られたクリーンな宿舎の確保を条件とするケースもあり、現場の感染対策コストが増え、利益確保の圧迫要因になっている。

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