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CCUS-料金体系見直し議論大詰め/8月7日の協議会総会の動向注視  [2020年8月4日1面]

「課題を乗り越え担い手対策をより進化させたい」と協力を求める青木局長(前列左から4人目)=7月31日、東京都内で

 建設キャリアアップシステム(CCUS)の料金体系見直しの議論が大詰めを迎えている。7月31日に開いたCCUS運営委員会で国土交通省はこれまでの議論を踏まえた見直し案を提示。だが業界団体から「登録を進めている段階で値上げは難しい」と反対の声が多く、合意に至らなかった。国交省が提案した利用促進に向けた申し合わせも合意できなかった。7日に開くCCUS運営協議会総会の動向が注目される。
 7月31日の委員会ではCCUSの運営安定化に向けて▽料金体系の見直し▽料金改定後の利用促進など▽追加開発費の出捐(しゅつえん)の要請▽意思決定の見直し-の4項目を議論。冒頭、国交省の青木由行不動産・建設経済局長は「登録者が増えると赤字が拡大するという事態を一刻も早く止めなければいけない」と危機感を示した上で「値上げをせざるを得ない」との見解を示した。
 国交省はコスト縮減を前提に技能者登録料や事業者登録料の値上げ幅を抑えつつ、現場利用料やID利用料を引き上げる見直し案を示した。業界団体からは「(値上げは)やむを得ない」との声がある一方、値上げ反対の意見も根強い。委員会では合意できず、上位組織の協議会に議論の場が移ることになった。7日に開く協議会の総会で国交省は「決定する事項」「議論が必要な事項」に分け、改めて見直し案を提示する考えだ。
 7月31日の委員会で国交省はシステム運営の安定化に向けた申し合わせを提案した。内容は▽就業履歴の蓄積▽目標数値の設定-の2点。技能者の就業履歴を着実に蓄積するため、民間システムの代替も含め現場へのカードリーダー設置については、おおむね理解を得ることができた。だが目標数値を定めることには反対意見が相次いだ。目標の具体的な基準を示すべきだとの指摘のほか、団体や職種ごとの数値設定が「ノルマ」となることへの警戒感が強い。申し合わせについても委員会では合意できず、協議会で改めて提案することになった。
 システムの追加開発費については、6月24日の委員会で20億円が必要になるとし、業界団体に追加の拠出を要請した。その後、開発内容を優先的かつ必要最小限とし追加開発費を圧縮。7月31日の委員会で改めて追加開発費を提示し、7日の協議会で合意を得たい考え。技能者登録で導入予定の2段階登録方式に関するシステム改修費は追加開発費に含まず、CCUSの運営合理化やコスト縮減などから捻出する方針だ。
 国交省は委員会の意思決定の見直しを提案。四半期ごとに開催し、利用促進の状況のフォローアップや、システムの運営状況などを実績に基づき議論する。業界団体からは「技能者、事業者の『納得感』が得られるようなやり方、伝え方を議論していくべきだ」などの前向きな意見が出た。意思決定の見直しについては賛同を得ることができた。

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