論説・コラム

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回転窓/思い出への気配りもぜひ  [2020年8月4日1面]

 高校生の頃、おいしいと地元で評判だったカレー店に足しげく通っていた。週に1度は食べに行っていたのだが、頼んでいたのは決まって野菜たっぷりのカレー。しびれる辛さのカシミールに挑戦する勇気はなかった▼社会人になって「久々に行ってみるか」と思い立ってカレー店に足を向けると、再開発で店舗はおろかエリア全体がすっかり様変わりしていた。カレーが食べられなかったのは残念だったのだが、それ以上に若き日の思い出が失われてしまったようで少し寂しい気持ちになった▼街の姿を一変させる再開発。大規模案件であれば数千億円のお金が動く。超高層のビルにマンション、商業施設やきれいに整えられた緑地などさまざまな事業が展開され、プロジェクトを動かすために多くの人が努力を積み重ねる▼再開発とは少し違うのかもしれないが、国土交通省は先月末、街づくりに先端技術を駆使する「スマートシティー」のモデル事業に東京都大田区や兵庫県加古川市など新たに7地域を選定した▼どんな街になるのか楽しみだけれども、懐かしい姿が感じられる気配りもぜひと思うのはわがままな注文か。

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コメント

  • 匿名 より:

    個人的な思い出では、東京のJR立川駅、西武線田無駅、は開発規模が大きく、以前の街並みがみじんも残らず寂しい思いがあります。

  • 匿名 より:

    40年前が青春ど真ん中(このフレーズさえも懐古)新宿も代々木も変わった・・・。どんどん無機質になるなあ。

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