論説・コラム

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回転窓/花火と希望の光  [2020年8月6日1面]

 夏の風物詩である花火。今年はコロナ禍により、全国各地の花火大会も大半が中止・延期となっているようだ。密閉ではない屋外のイベントだが、多くの人たちで混雑し密集・密接になるため、感染リスクが懸念される▼毎年秋に茨城県土浦市で開かれてきた「土浦全国花火競技大会」の中止もこのほど決定。秋田県大仙市の「全国花火競技大会(大曲の花火)」、新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」と合わせ、日本三大花火大会の年内の開催がすべて見送られた▼日本で花火大会が広まったのは江戸時代と言われる。飢饉(ききん)や疫病が流行し、各地で多くの死者が発生。社会が暗たんとする中、8代将軍・徳川吉宗が水神祭で花火を打ち上げ、死者の慰霊と悪疫退散を祈願した。現在に続く隅田川花火大会のルーツとされる▼例年のような花火大会ではなく、事前の会場告示をせず、規模を縮小した花火の打ち上げが各地で相次ぐ。そこには新型コロナの事態収束と人々が少しでも元気になるようにとの思いが込められている▼いつもの夏の風景は一変したが、暗い気持ちを明るく照らす、希望の光は持ち続けよう。

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コメント

  • 匿名 より:

    行かずとも花火大会があるというだけでなんとなく心がはなやいだ気分になった。夏だなあと季節を感じた。秋はコンサートや絵画展などでうきうきとした。あれもこれも無くなり何を楽しみにしたらよいのかな。

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