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建機メーカー4社/21年3月期業績、3社が減収予想/コロナ禍影響  [2020年8月7日3面]

 海外依存度が高い建設機械メーカーの業績に新型コロナウイルスの流行が影を落としている。主要建機メーカー4社(コマツ、日立建機、コベルコ建機、住友重機械工業の建設機械部門)の2021年3月期の業績予想は、公表を見送った住友重機械工業を除き、全社が減収を見通す。感染拡大の第2波、第3波によって下方修正の可能性もある。
 コマツの連結売上高予想は前期比15・4%減の2兆0680億円。建設機械・車両部門の売上高は16・6%減の1兆8450億円と予想した。北米や中国を除くアジアでの販売減に加え、円高の影響が大きいと見ている。日立建機の連結売上高は17・3%減の7700億円と想定。同社は主力製品の油圧ショベルで本年度需要を「多くの地域で前年度を大きく下回り、前年度比23%減」(担当者)と見る。コベルコ建機は売上高を5・8%減の3400億円としている。
 利益は減収に加え、固定費負担などから大幅減を予想する企業が多い。コマツの連結営業利益は54・1%減の1150億円。建設機械・車両部門のセグメント利益は56・9%減の980億円。日立建機は連結営業利益を47・8%減の400億円とした。一方、増益を計画しているのはコベルコ建機。経常利益を国内のクレーン販売量の増加などから6・7%増の80億円を見込む。
 世界各地で販売量が落ち込む中、息を吹き返しているのが中国市場だ。4~6月期の需要が前年同期を上回ったメーカーもある。例年、春節明けの2月が販売のピークだが、新型コロナが一段落した4月以降にずれ込んだ。「市場が動きだしていち早く回復し、例年並みの需要環境に戻っている」(日立建機担当者)状況だ。コマツの担当者もピークの後ろ倒しに加え、「インフラ投資や新規プロジェクトを見込んだ購入があり、需要を押し上げた」と分析。コベルコ建機も油圧ショベルの販売量が通期で前期並みになると想定している。

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