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上場ゼネコン大手4社/20年4~6月期決算/3社が増収増益、受注環境に厳しさ  [2020年8月7日1面]

 上場ゼネコン大手4社の2020年4~6月期決算が6日に出そろった。前年同期の業績が好調だった反動減に加え、大型案件が本格化する端境期に入ったことなどが影響。3社が連結ベースで減収営業減益となった。新型コロナウイルスの業績への影響は現時点では限定的と見るものの、民間設備投資の減速で受注環境は厳しさを増すとの見方が強い。第2波に対する危機感が高まる状況で、各社は景気動向を注視しながら攻めと守りのバランスを取る必要がありそうだ。=2面に業績などの一覧表
 売上高や営業利益が減少した企業からは「東京五輪関係需要が一巡し端境期に入った」(大成建設)、「前年度に大型工事で好採算のものがあった反動」(大林組)との声が上がる。鹿島は大型開発物件の引き渡しなどが奏功し売上高と各利益を伸ばした。
 新型コロナの影響を鹿島は「現時点では限定的」としつつも、「感染が再び拡大傾向にあり状況を注視している」と見る。通期の受注環境は「ある程度の規模は確保できる」(大林組)との見方と、「国内外の設備投資が減速し非常に厳しい受注環境が続く」(清水建設)という懸念が混在する。
 5月に通期業績予想を開示した鹿島と大成建設は目標を据え置いた。「予想を変えるレベルには至っていない」(鹿島)状況だが、「市況がどうなるかが最も大きい」(大成建設)と警戒を強める。
 清水建設は現場での新型コロナ感染対策コストが利益の圧迫要因になっているという。リモート対応で交際費や交通費が減少し、コストの上昇分をある程度相殺できると見る向きもある。海外ではシンガポールなどで工事の中断が続いているようだ。各社は国内外でコロナ禍の動向に神経をとがらせている。

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