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国交省/建築BIM一貫活用へ検証体制強化/連携事業で課題抽出・分析  [2020年8月17日1面]

 国土交通省は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の建築生産・維持管理システムでの一貫活用に向け、導入効果の検証体制を強化する。3月に策定した活用指針に沿った試行プロジェクトに「連携事業」を新設。事業の導入効果や課題を抽出・分析する。有識者会議の下にワーキンググループ(WG)を9月に設置し、プロジェクトの進行管理や助言を行う。検証成果を指針改訂やBIMの普及拡大に役立てる方針だ。
 建築BIM推進会議の下部組織「建築BIM環境整備部会」(部会長・志手一哉芝浦工業大学建築学部建築学科教授)の会合をウェブ会議システムで7日に開き、連携事業の概要を公表した。
 連携事業には14件を選定。建築生産や維持管理の過程でBIMを活用するメリットやデータ連携などの課題を抽出し分析する。部会にWGを設置し意見交換や事業者への助言により、事業の充実を目指す。各事業者が年度内に検証結果を報告書にまとめる。
 国交省は3月に指針「BIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」を策定した。導入効果検証では、先行して「BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」8件で試行プロジェクトを推進中。同事業の公募で選外となった事業の中から、熟度を高めれば検証効果が見込める案件を連携事業として選定した。
 「連携事業」に選定された14件は次の通り。▽事業名=事業者。
 ▽プロセス横断型試行プロジェクトにおける共通データ環境の構築と検証=大和ハウス工業、フジタ▽「発注者視点でのBIM活用」の効果検証・課題分析=明豊ファシリティワークス▽BIMモデリング活用による設計・施工業務効率化の検証~酒田中町二丁目地区市街地再開発事業・施設建築物新築工事におけるケーススタディー~=ブレンスタッフ、林建設工業・菅原工務店JV▽IFC及びIoT活用による情報管理と生産・維持管理プロセスへの検証~緊急時でも稼働を続ける施設の維持管理の仕組み~=FMシステム、松井建設、三建設備工業▽施工へのBIMデータの受け渡しと維持管理BIM作成業務における課題分析=梓設計、戸田建設▽研修所新築プロジェクトにおけるBIM導入の効果検証=東畑建築事務所、東洋ビルメンテナンス▽BIM設計による英国の分類体系(Uniclass2015)との整合性とコストマネジメントの検証=松田平田設計
 ▽設計施工一貫BIMモデルを活用したデータ連携による業務の効率化とフロントローディングおよびBIMFMへの展開に関する取り組み=東洋建設、熊本大学▽BIMを活用した内装工事業の効率化・生産性向上・担い手育成を含む社内教育制度の確立=新日本建工、香川大学、芝浦工業大学▽維持管理BIMモデルの維持管理業務への効果検証・課題分析=日本郵政▽設計施工一貫方式におけるBIMワークフローの効果検証・課題分析=安藤ハザマ▽六本木ヒルズノースタワー各フェーズでのBIM活用及び有効性検証プロジェクト=三谷産業▽BIMモデルをプラットフォームとしたデータ連携の効果検証・課題分析=東急建設▽ワンモデル一貫利用とデジタル契約承認=大林組。

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