BIMのその先を目指して

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

BIMのその先を目指して・147/樋口一希/ビルダー向け構造設計支援サービス  [2020年8月20日]

構造設計支援サービス「構造エクスプレス」の概要

 住友林業の100%子会社であるホームエクスプレス構造設計(本社・東京都新宿区)は、人手不足や長時間労働といった課題解決に貢献するべくビルダー・プレカット工場向け構造設計支援サービス「構造エクスプレス」を開始した。今後はこのサービスが新たなスタンダードになることを目指してプロモーション活動の全国展開を行い、2023年12月期にはビルダー300社、3000棟への提供を目標としている。

 □プレカット工場の利用で設計を合理化・効率化する革新的「AI構造設計プラットフォーム」□

 ビルダー・プレカット工場向け構造設計支援サービス「構造エクスプレス」は、ビルダーが「ARCHITREND ZERO」で作成した意匠図データを基に、ホームエクスプレス構造設計の「HM-EX CAD」を使用して構造計算書、構造伏図、プレカットCAD連携データを自動生成する。そのようにして生成されたデータをプレカット工場がオンラインで利用可能とすることで設計業務を合理化・効率化する革新的「AI構造設計プラットフォーム」となっている。
 このサービスは、ビルダー、プレカット工場が抱える人手不足や長時間労働という社会課題に対して、生産性を向上させることで課題解決を図るだけでなく、ビルダーが施主へ安心・安全な住宅を提供することも支援する。
 「ARCHITREND ZERO」は福井コンピュータアーキテクトの3次元建築CADシステム。間取りや屋根などの基本データから3次元建物モデルを作成し各種図面や書類、建築CGパースなどを作成する建築専用システムだ。
 「HM-EX CAD」はホームエクスプレス構造設計が有する住宅の構造設計および構造計算を行うためのオリジナルCADシステム。

 □ビルダーの設計業務の合理化・効率化+プレカット工場でもCAD業務の省力化が可能□

 現況の住宅設計においては「意匠図の作成」「構造計算」「プレカット加工図の作成」をビルダー、設計事務所、プレカット工場がそれぞれ個別に業務を行っているため長時間かつ大幅な手間を要している。
 今回開発した構造設計支援サービス「構造エクスプレス」を導入することによってビルダーは設計業務の合理化・効率化を実現することができ、プレカット工場でもCAD業務の省力化が可能となる。
 耐震等級3の性能確保に必要な最適部材を自動算出するとともに、構造計算書を提供することによって、地震に強く、設計図書の保存義務化に関する建築士法改正(※)にも対応した安心・安全の住宅普及を促進する。
 (※)20年3月1日改正。全ての建築物(含む4号建築物)で構造計算書等の保存が義務化。

 □ARCHITREND ZEROとの連携に関する仕様書などはホームページからダウンロード可能□

 ARCHITREND ZEROとの連携においては、「ARCHITREND ZERO」1本当たり構造エクスプレス連携ソフトが1本必要となる。複数のライセンス保有の場合には複数導入する必要がある。
 構造エクスプレス連携ソフトでチェックする機能では、構造設計を行う上で、構造上、無理のない建物になっているかのチェックを行う。また耐震、耐風等級に合わせ、壁量、壁のバランス、床構面のチェックを行う。
 構造計算については、地域ごとに定められている地耐力、垂直積雪量、基準風速、地震地域係数、地表面粗度区分、耐震等級、耐風等級などを考慮する。多雪地域における積雪荷重については、積雪量1センチメートルごとに1平方メートル当たり20Nの単位荷重に、屋根の水平投影面積およびその地方における垂直積雪量を乗じて計算する。
 ARCHITREND ZEROとの連携に関する詳細な仕様書などはホームエクスプレス構造設計のホームページからダウンロード可能だ。
 https://expkouzou.com/qanda/
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。