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竹中工務店/20年1~6月期決算/コロナでホテル事業不振、利益半減  [2020年9月8日1面]

 竹中工務店は7日、2020年1~6月期の決算を発表した。連結業績は売上高6325億7百万円(前年同期比1・7%減)、営業利益220億54百万円(47・8%減)、経常利益259億35百万円(46・0%減)、純利益184億85百万円(52・4%減)。大型プロジェクトの競争激化に加え、新型コロナウイルスの流行による工事コスト増加やホテル事業の不振で利益が半減した。「経営環境は今後も予断を許さない」(磯野正智執行役員経営企画室長)と警戒感を示す。
 経営の先行指標となる単体建設受注高は3694億41百万円(8・2%減)だった。工事量は確保できているものの首都圏、近畿圏とも大型案件の競争がかなり厳しいという。
 単体の完成工事総利益(粗利益)率は9・0%。前年同期に対して3・4ポイント低下した。現場内での3密対策などを講じながら工期を順守する中でコストが増加している。
 新型コロナの影響が顕著に出ているのが開発事業だ。米国のハワイ、サンフランシスコ、ニューヨークの3カ所でホテルを所有・運営しているが、現時点で完全な営業再開はできていない。
 京都市東山区に昨年11月開業したホテルでも低稼働率が続く。「観光に関わるホテルが足を引っ張っている」(石崎亮司財務室長)状況で、21年からの回復を狙う。
 海外子会社は中国が新型コロナからの再開が早く、営業利益、経常利益、純利益ともプラスを確保した。欧州やタイ、インドネシアは各利益ともマイナスで、「国によって状況が違うため十分に注視する」(石崎室長)との姿勢だ。
 20年12月期の連結業績予想は売上高1兆2400億円(8・3%減)、営業利益380億円(52・6%減)、経常利益420億円(53・1%減)、純利益300億円(56・5%減)。単体建設受注高は9600億円(11・0%減)、粗利益率は前期から1・8ポイント減の9・9%を見込む。

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