BIMのその先を目指して

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BIMのその先を目指して・150/樋口一希/現場完結型3次元レーザースキャナー  [2020年9月10日]

Trimble X7と専用タブレットPCのTrimble T10(Perspectiveソフトウエア標準搭載)

 ニコン・トリンブル(東京都大田区)は、現場完結型の3次元レーザースキャナー「Trimble X7(建築・設備向け)」の受注を開始した。

 □小型軽量で誰でも簡単に3次元データが取得できる測量・建設向け3次元レーザースキャナー□

 Trimble X7は、バッテリー質量を含み5・8キログラムと軽量小型の筐体(きょうたい)で機動力に優れており、三脚も軽量・堅牢なカーボン製なので気軽に現場に持ち出せる。点群計測の設定も簡単で、初心者でもすぐに現場で点群の取得と合成が行える。合成した点群データは専用コントローラー上で各種2・3次元設計データと比較検討できるので進捗(しんちょく)管理から品質検証まで現場で完結する。取得した点群をRealWorksやSketchUpなどTrimble社のソフトウエア・ワークフローで3次元モデル化、Mixed Reality(複合現実)ソリューションのTrimble XR10を用いて比較検証する用途にも使用可能だ。
 あらかじめ用意した設計データに合わせて点群を計測することはもちろん、何もない状態からでも任意の複数点から観測を行うだけで点群を合成、データをその場でアウトプットできる仕様となっている。測量の専門知識を持たなくとも高品質な点群データの取得を可能にする各種の自動機能も装備している。

 □自動整準・自動キャリブレーション・自動合成・アノテーション機能など優れた機能装備□

 自動整準で簡単にスタートできるので従来の3次元スキャナーの設置で必要だった整準作業は不要だ。傾けて設置しても水平に設置した場合と同様のデータを取得できる自動整準機能により45度までの傾きであればスキャン後の合成時に自動補正する。
 自動キャリブレーションで観測ごとの設定が不要となった。計測ごとに機器の傾き、周辺気温と機器内部の温度、反射強度による測距距離補正を行うことで毎回の計測を校正直後の品質で実施する。
 自動合成で手戻りの不安も解消される。観測と並行してバックグラウンド処理で点群合成を行う。点群のオーバーラップを自動で検知し、次の観測を行っている間に手元のコントローラーではバックグラウンド処理で直前の観測データの自動合成を行う。点群データの取得漏れを随時確認しながら手戻りのない観測作業を実現する。
 設計データとの比較が現場で完結する。BIMの標準データ形式IFCをはじめ、SketchUp(.skp)ファイルの読み込み、2・3次元DWG(AutoCADの標準ファイル形式)、Digital PDF、座標データ(CSV)の読み込みに対応しているので、現場での器械設置、設計データとの比較が容易に行える。
 アノテーション機能でデータの記録も万全だ。タブレット端末を使って現場で撮影した写真などのメモを点群中にタグ付けし、Trimble RealWorks等の点群処理ソフトウエアで現場情報を確認できる。

 □最先端の建設ICTソリューションや3次元レーザースキャナーの国内導入で実績を上げている□

 ニコン・トリンブルは、ニコンと米国Trimble社のジョイントベンチャーで、両社のコア技術である測量・測位技術とノウハウを融合させ、GNSS受信機(※)、小型・軽量なトータルステーション、先端的なロボティックトータルステーションを中心に高品質、高精度なソリューションを提供している。
 近年ではTrimbleの最先端建設ICTソリューションや3次元レーザースキャナーを国内に導入し、多くの実績を積み上げている。精密農業、地理空間情報、自動運転の分野においても最先端の技術、ソフトウエア、サービスを提供しながら、新たな分野開拓の可能性にもチャレンジしている。
 (※)GNSS(Global Navigation Satellite System)=全球測位衛星システム
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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