技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

大成建設/地震波の抽出作業を自動化/AIでノイズ除去、短期間で耐震性能評価  [2020年9月15日3面]

地震観測データ自動処理システムのフロー図

 大成建設は14日、人工知能(AI)と独自のアルゴリズムを組み合わせて、地震計の観測データを自動処理できるシステムを開発したと発表した。地震計の観測データに含まれるノイズをAIで除去し、P波とS波を自動で抽出する。目視で実施していた地震波の抽出作業を自動化することにより、これまで2週間掛かっていたデータ処理が1日で済むという。
 新システムでは地震計の観測データの入手からノイズの判別・除去、P波・S波の分離までをすべて自動化する。地震動の大きさを示す観測データの波形図からノイズの有無を判別。地震動の大きさと周波数の特性を示した図から自動的にノイズ成分を含む周波数を推定して除去する。P波とS波の分離には、地震波の到達時刻を推定する手法と地震波の振動方向を抽出する手法を組み合わせた独自のアルゴリズムを活用している。
 今後、建物の耐震診断などに同システムを積極的に適用していく。地震観測データの学習記録を蓄積し、ノイズ成分を含む周波数帯の推定精度を高めるとともに、建物の耐震性能評価の迅速化を進める。
 データ処理後はこれまで通り目視による最終確認を行うが、ノイズ除去と地震波の分離を自動化することで1カ月掛かっていたデータ入手から最終確認までの全体作業が2週間で行えるという。短期間・低コストで建物の耐震性能評価に必要なデータを得られる。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。