論説・コラム

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回転窓/「小」という言葉  [2020年9月15日1面]

 「小さなことからコツコツと」と言えば漫才師の西川きよし師匠。1986年7月の参院選挙に初出馬し、この言葉をキャッチフレーズに見事当選。その後も当選を重ね参院議員を3期務めた▼出馬に当たり「中学校を出た人間が一生懸命やれば、どのくらいのことができるのかやってみたい」と表明。憲法改正など大きな志を大衆に訴えるのではなく、小さな事を一つずつ積み上げていくという西川さんの政治姿勢は新鮮で、有権者の心を引き付けたのだろう▼物事は大小だけで評価が決まるわけではない。「小」の字が持つ意味もさまざま。「小粋」「小気味よい」「小ざっぱり」「小ぎれい」「小憎らしい」など、小が付くことでより洗練されたイメージになる▼一方、「小」が付くことでイメージが悪くなる言葉もある。「小突く」「小手先」「小ばかにする」「小細工」「小ざかしい」など。「小」という字は、使い方によって言葉の意味を良くも悪くもするようだ▼昨日、安倍晋三総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙が行われ、菅義偉官房長官が選出された。新総理には大小取り合わせた、きめ細かな施策をぜひお願いしたい。

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