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九州整備局/5G活用し無人化施工、21年度から実証実験/建設各社と長崎・雲仙で  [2020年9月15日1面]

 国土交通省九州地方整備局は2021年度、第5世代通信規格(5G)を活用した無人化施工の実証実験を雲仙・普賢岳(長崎県島原市など)で行う。ゼネコン各社の参画を見込む。成果は九州域内に限らず全国で発生する災害現場を想定したマニュアルに反映する。同局は「地域の建設会社も扱えるような内容にしたい」(河川部)としている。
 6月から直轄砂防管理に移行した水無川を実験フィールドに、堆積した土砂を取り除く除石工事で5G対応の無人化施工にトライアルする。
 土砂を掘削するバックホウや搬出用ダンプなど複数の機械を同時に扱うことを想定。大容量、高速通信という5Gの特徴を生かし、重機を遠隔操作するオペレーターがこれまでよりも広角で高精細な映像を見ながら、振動や音声を含め臨場感ある作業がどの程度できるか検証する。
 熟練したオペレーター不足が懸念される中で、5Gを用いることで経験の浅い人材も操作できるようになるとの期待もある。
 実験に向けて必要な5G関連の情報収集を含めた検討業務は先端建設技術センター(佐藤直良理事長)に委託している。業務の成果を生かして無人化施工に詳しい有識者の意見も聞きながら実験の詳細内容や検証規模などを詰める。その上で実験の参加企業を年度内に選定。21年度初頭から実験に入れるようにする。
 実験成果を反映するマニュアルは災害現場の除石工事が対象になる。雲仙の復興で無人化施工の技術が高度化したように、砂防堰堤や鋼製スリットなど難易度が上がる施工にも5Gを取り入れるようにしたい考えだ。
 雲仙の直轄砂防管理では本年度にC等級向けの無人化施工が始まる。マニュアルは地域の建設会社も想定した内容とし5Gの活用を指南する。将来的には他の通信手段も組み合わせるなどして、遠隔地にいながら災害現場の施工ができるようにすることも見込んでいる。

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