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鹿島/RC造建築物の新工法開発/地震時に塑性化位置移動、柱梁接合部の損傷回避  [2020年9月17日3面]

 鹿島は、RC造建築物の柱と梁の耐震性能を高める新工法を開発した。梁端部の主筋にフック付きの補強筋を添え、大地震が発生した場合、梁に塑性化が生じる位置を柱際からスパン中央方向まで移動。梁の曲げ性能を高め、大地震時の柱梁接合部の損傷を低減する。建築技術性能証明を取得済みで一般建物への適用が可能。安全・安心や持続可能性を高める独自工法として集合住宅を中心にRC造建築物へ適用していく。
 開発した「ヒンジリロケーション梁工法」は、端部主筋に180度フック付きの補強筋を添えてRC造梁を補強する。地震による挙動時には柱際ではなく、フック付き補強筋の端部が塑性化位置となり、柱梁接合部の損傷を避けることができるという。フック付き補強筋には細い径の高強度鉄筋を用いるため、部材断面を大きく変えることなく、柱梁架構の耐力と地震エネルギーの吸収性能が向上できる。
 実験で塑性化位置の移動や地震時の柱梁接合部の損傷低減などの効果を確認している。柱梁接合部は補修が難しく損傷を避ける必要があるが、従来の構造では、大規模地震が繰り返し作用した際に損傷が柱の内側にも進展する懸念があった。
 新工法は、東京都豊島区で計画している自社物件の「(仮称)南長崎単身寮」(RC造5階建て延べ4177平方メートル)に初適用する。10月に着工する予定だ。

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