BIMのその先を目指して

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

BIMのその先を目指して・153/樋口一希/スターツCAMの統合FMシステム  [2020年10月8日]

FM-Integrationの全体概要

 スターツCAMは、統合ファシリティマネジメントシステム「FM-Integration(エフエム・インテグレーション)」を活用したクラウドサービスの提供を開始した。今後、「FM-Integration」を「BIM-FM PLATFORM」(※)関連事業の中核に位置付け、BIMモデルの作成サービス、BIMコンサルティングサービスとともにビル所有者をはじめとする金融機関、FMコンサル事業者、施設管理会社などに対して提供していく。
 ※「BIM-FM PLATFORM」=BIMのビッグデータを活用し、建物の事業計画から設計、施工、維持管理までをマネジメントできるサービス。前連載「BIMの課題と可能性」第156~158回で報告。

 □事業計画から設計・施工・維持管理までマネジメントするサービスの中核に位置付け□

 スターツCAMとスターツコーポレーションでは、BIMのビッグデータを活用して建物の事業計画から設計、施工、維持管理までをマネジメントするサービス「BIM-FM PLATFORM」の各種ソリューション開発を継続してきた。BIMソフトとの関連での開発ソリューションとしては、スターツCAM、日本ERI、福井コンピュータアーキテクトが連携してJ-BIM研究会(GLOOBEユーザー会)・確認申請分科会の活動の一環として実現したBIMによる建築確認申請の実施がある。

 □基本機能である台帳管理機能を中心にIFCビューア機能・長期修繕計画を連携し統合する□

 「FM-Integration」は、FMシステムが開発、スターツCAMが開発に伴う多くのフィードバックやBIMデータの提供など開発協力を行ったもので、施設の維持・保全に関わるヒト・モノ・情報をつなぐ。システム構成としては、FM用の共通データベースを中心にしてBIMや図面管理、長期修繕計画、点検、保全管理などFM業務におけるさまざまな機能を連携、統合する内容となっている。
 基本機能としては、台帳管理機能を中心にIFCビューア機能、長期修繕計画が連携する。
 《台帳管理機能》
 ・建物の基本情報を中心とした各種台帳(フロア、部屋、備品、設備、工事など)の作成。
 ・Excel形式のファイルによってインポート、エクスポートが行え、メンテナンスが容易。
 ・登録された台帳情報からデータのベンチマークをまとめ、集計グラフによる施設情報の見える化が可能。
 《IFCビューア機能》
 ・IFCデータをWEBブラウザで表示し、部位種別の抽出、表示の切り替え、台帳連携や設備の系統表示が可能。
 ・IFCの属性をデータベース化し、台帳や長期修繕計画を自動作成。
 ・複数のIFCデータを合成表示し、設備と建築を合成した確認が可能。
 《長期修繕計画》
 ・単体建物だけでなく、複数建物のシミュレーションや長期修繕計画表をExcel出力可能。
 ・複数建物の部位部材情報をまとめた管理とインポート、エクスポートが可能。
 ・BELCAデータのインポート機能を搭載。

 □自社でサーバーを用意するよりも安価に環境構築が可能となるなどクラウドのメリット拡大□

 「FM-Integration」はクラウドサービスとして提供され、その運用メリットは多岐にわたる。
 WEBブラウザを利用してさまざまなデバイスからアクセスできるのでリアルタイムに更新情報が閲覧可能となっている。自社でサーバーを用意するよりも安価に環境構築が可能となり、安全なデータセンターにデータを保管し、常にバックアップを実施できる。インストールの必要なしに常にアプリケーションを最新の状態にアップデートできるのも安定的な継続運用に適している。
 サービスの開始は今月1日からで、価格はオープンプライス年額利用料または月額利用料となっている。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。