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東亜グラウト工業/可搬式「安全道場」運用開始/体験型メニューで意識向上  [2020年10月9日3面]

巻き込まれ体験の様子

 東亜グラウト工業(東京都新宿区、山口乃理夫社長)は、現場の危険な状況が疑似体感できる「安全道場」の運用を開始した。ボーリングマシンへの巻き込まれ事故などを想定した体感装置、酸欠状態の目視など9種類のメニューを用意。可搬型設備で出張対応も可能だ。拠点となる千葉県浦安市の浦安技術センターで講習を実施済み。今後、全国の支店や協力会社などで出張講習を行い、安全意識の向上を図る。
 10人程度を対象に半日~1日程度の安全講習を実施する。若手や高齢者をメインターゲットに想定している。地盤改良用ボーリングマシンなど回転体を含む機械の作業を想定し、鉄板に穴を開ける卓上ボール盤を用いた巻き込まれ体感装置を導入した。囲われた中で手袋などが回転体に巻き込まれる状況を見ることができる。
 酸素計測器を付けた建物模型の中で模擬的に酸欠状態を作り危険性を理解してもらう装置や、弱電流に触れて感電危険性を体感する装置なども用意した。研削研磨に用いるグラインダーが回転したままはじかれたり、圧力がかかったホースのジョイント継ぎ手(カプラー)が外れて暴れたりする状況を確認する装置や、VR(仮想現実)による現場事故体験などをそろえた。
 足場の組み立てやフルハーネス型安全帯によるつり下がり体験、交通事故防止のための運転適性試験も盛り込んでいる。各装置はトラックなどで運搬が可能で、必要に応じてメニューを限定することもできる。模擬下水管路があるトレーニングセンターと連携した取り組みも行う。
 高野浩治執行役員安全・品質部長は「現場は忙しいため、場所を固定すると参加が難しい。可搬型でプッシュ型にすることで安全道場の稼働率を上げ事故の抑止につなげたい」と話す。プログラムを充実して他社に有償出張することも視野に入れている。

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