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国交省/防災用語・解説集策定へ/正確な情報共有、適切な避難行動促す  [2020年10月16日2面]

 国土交通省は、洪水や土砂崩れといった水害・土砂災害にまつわる防災用語を分かりやすく伝える「用語・解説集」を策定する。用語の意味や伝え方、緊急時の呼び掛け方法などを整理。防災情報を発表する行政機関と伝える報道機関、受け取る住民が用語の意味を共有できるようにする。災害時に適切な避難行動を促し、逃げ遅れや避難途中での被災を減らしたい考えだ。
 「水害・土砂災害に関する防災用語改善検討会」(委員長・田中淳東京大学大学院情報学環特任教授)の会合を14日にウェブ会議方式で開き、用語・解説集の策定を含め防災用語の伝え方の方向性で意見を交わした。用語・解説集は、検討会の議論を踏まえ内容を固める。検討会では2021年2~3月ごろに成果を取りまとめる予定だ。
 用語・解説集は、水害と土砂災害の防災用語を集約し、用語の説明や伝え方、関連資料などをまとめる。会合ではダムの「異常洪水時防災操作」などを例示。平時の伝え方は「ダムが満水に近づき、これ以上ためられないため、流れ込む水を通過させる緊急放流(異常洪水時防災操作)」という分かりやすい表現にする。平時に理解を促進することを前提に、災害発生時など切迫した時は「緊急放流(異常洪水時防災操作)」と呼び掛けるとした。
 用語の説明だけでなく、記者会見や被災自治体へのホットライン、報道などに活用するための資料や素材なども充実させる。用語・解説集をウェブサイトに掲載し、国民が報道などで伝えられる情報を理解できなかったときに調べられるようにする。
 用語・解説集を通じて、防災用語の理解促進とともに、「自らの命は自らが守る」という住民主体で避難行動をとる社会の構築を目指す。流域のあらゆる関係者が取り組むハード・ソフト一体の水災害対策「流域治水」の実現に向けた取り組みの一環でもある。

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