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戸田建設ら/RC構造物の解体補助工法を開発/鉄筋加熱しコンクリひび割れ誘発  [2020年10月21日3面]

通電加熱破砕工法の施工状況(基礎梁)

 戸田建設と千代田エレクトロニクス(東京都豊島区、栗原博社長)は、RC構造物を対象とした新たな解体補助工法を開発した。鉄筋を直流電源で加熱(通電加熱)し、事前にコンクリートにひび割れを発生させる。鉄筋との付着強度が3分の1程度に低下し、解体作業の効率が飛躍的に高まる。進行中の「新TODAビル計画」(東京都中央区)に伴う解体工事で初適用した。
 共同開発した「マスホット工法」(登録商標、特許出願中)はRC構造物に直流電流を流して鉄筋温度を1000度以上に加熱。鉄筋やコンクリートの膨張作用を利用してひび割れを故意に発生させる仕組みだ。
 コンクリートと鉄筋の付着強度が低下するため、解体作業の施工効率がアップ。解体時のブレーカーで発生する振動や騒音、粉じんも大幅に低減する。施工箇所の鉄筋に電源ケーブルを接続するだけで作業を行え、地下部など狭い作業区間にも適用できる。小型の重機で作業が可能なため、二酸化炭素(CO2)排出量の低減にも貢献する。
 戸田建設は、水素系混合ガスと酸素を燃焼させてコンクリートを融解する無振動切断工法「マスカット工法」とともに、解体現場などで積極的に提案。現場状況に応じた工法を選択し、工事現場周辺の環境改善を図っていく。

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