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積水化学工業/オランダに枕木の製造工場建設/40億円投資、21年度上期に着工  [2020年10月21日3面]

枕木製造工場の完成イメージ

 積水化学工業が機能材事業の海外売り上げ拡大に本腰を入れる。約40億円を投じ、鉄道で使う枕木の製造工場をオランダに建設する。これまではほとんどを日本国内で製造し輸出していた。製造能力をこれまでの1・8倍に広げ、機能材事業の海外売上高を2020年3月期の約30億円から31年3月期には100億円に引き上げる。
 新工場はガラス長繊維強化プラスチック発泡体「FFU」製の枕木を製造する。建設場所はグループ会社のセキスイエスロン(オランダ)の敷地内。21年度上期に着工し、22年度下期に生産を始める。工場は延べ4400平方メートルの規模になる予定。
 積水化学工業のFFU製枕木は現在、ほぼすべてを滋賀栗東工場(滋賀県栗東市)で製造している。近年は欧州を中心に海外市場の需要が拡大。欧州地域に新工場を建設することで納期の短縮など顧客のニーズに対応するとともに事業拡大も推進する。
 積水化学工業はFFUを1974年に発売。枕木用を含め土木や建築など幅広い分野に向けて展開している。海外へは枕木用として2003年に初めて受注。以降、ドイツや英国などへの出荷を増やし、現在は米国やオーストラリア、中国など世界31カ国に販売している。近年は環境保護の観点から高品質な木材の調達が難しくなっていることや、木材の防腐剤に発がん性物質が含まれていることが判明したことで、木製枕木の代替品として樹脂製枕木の採用が世界で加速しているという。

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