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清水建設/能登ヒバと鉄骨を一体化した耐火木鋼梁を開発/北陸支店新社屋に初適用  [2020年10月29日3面]

シミズハイウッドビームで構成する北陸支店新社屋格天井のイメージ

 清水建設は28日、集成材と鉄骨を一体化したハイブリッド耐火木鋼梁を開発したと発表した。同社が金沢市で計画している北陸支店新社屋に初適用する。新社屋に耐火木鋼梁を使うことで金沢の伝統的な建築様式の格天井を再現。スパン25メートル超の木質大空間を実現する。新社屋は21年4月の完成を目指す。
 「シミズハイウッドビーム」は能登ヒバを集成材に使った耐火木鋼梁として、1時間耐火の国土交通大臣認定を取得した。新社屋に石川県産の能登ヒバを活用して地元林業の活性化に寄与する。
 北陸支店の新社屋には仕上がり断面が高さ1160ミリ、幅310ミリのシミズハイウッドビームを採用する。内蔵する鉄骨梁は梁せい1000ミリ、フランジ幅150ミリ。木鋼梁をオフィス空間の長辺方向に3・6メートル間隔で架設し、同サイズの能登ヒバの集成材を使って格子角1・8メートルの格天井を築く。能登ヒバを使った耐火木鋼梁を採用して設計コンセプトの「未来につなげる新技術の採用」「金沢の歴史・伝統との融和」を実現する。
 公共建築物等木材利用促進法の施行などを背景に、S造やRC造と木造を一体化した木質構造の公共建築が普及している。同社は木質構造を構成する技術を「シミズハイウッド」と名付け、中大規模木質建築向けの技術開発を推進している。シミズハイウッドビームの開発は取り組みの一環となる。
 同社は既に耐火木鋼梁製品で大臣認定を取得している。認定対象の鉄骨の梁成が最大600ミリ、集成材もカラマツに限定され、新社屋の設計条件を満たしていなかった。

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