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竹中工務店/新たなVPP制御システムを開発/水素エネルギー活用へ  [2020年10月29日3面]

VPPシステムの構成

 竹中工務店は、2021年度から取引が始まる需給調整市場に対応するため、水素エネルギーを含む建物内の電源リソースを統合制御するバーチャル・パワー・プラント(VPP)制御システムを開発した。独自のエネルギー・マネジメント・システム(EMS)「I.SEM(アイセム)」で統合制御する複数の電源リソースに水素エネルギーシステムを追加。太陽光発電の余剰電力を使った水素の製造から貯蔵、利用まで一連のシステムを構築した。
 これまでの電源リソースは太陽光発電、蓄電池、電気自動車、発電機の四つだった。それぞれをI.SEMとつなぎ、電力不足時は電源リソースで発電・放電し、電力余剰時に充電している。
 追加した水素エネルギーシステムは水素製造装置、水素を貯蔵する水素タンク吸蔵合金、純水素型燃料電池で構成。最適なタイミングで水素の製造や貯蔵、水素エネルギーの高度利用などを行う。
 システム開発では、経済産業省19年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」に参画。東京都江東区にあるTAK新砂ビルで水素エネルギーシステムを実証した結果、需給調整市場で要求される制御の早さや正確性を満たすと確認した。
 同社ではさまざまな特長を持った電源リソースを活用し、社会やユーザーに役立つソリューションを開発していく。新たな電源リソースとして「蓄熱システム」の追加も検討している。

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