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道路舗装大手8社/20年4~9月期決算/3社が増収営業増益  [2020年11月16日3面]

道路舗装大手8社の20年4~9月期連結決算

 道路舗装大手8社の2020年4~9月期決算が13日に出そろった。連結業績で増収営業増益となったのはNIPPOなど3社。本業のもうけを示す営業利益は原料価格の低下などで利益率が改善した7社が前年同期を上回った。新型コロナウイルスの影響は工事進捗(しんちょく)の遅れに伴う減収や、民間工事を中心とする受注高の減少などに出ている。
 売上高は、手持ち工事が積み上がった状態で期首をスタートした世紀東急工業の12・2%増を筆頭に、同じく期首の手持ちが豊富だった日本道路、第1四半期(4~6月)に大型物流施設の引き渡しがあったNIPPOが増収となった。日本道路は手持ち工事を順調に消化したことで営業利益が倍増、NIPPOも開発事業が好採算となり68・0%増と大幅な増益となった。
 大林道路は期首の時点で手持ち工事が少なかったことに加え、新型コロナで工事の進捗が遅れて売り上げ計上が思うように進まず売上高が減少。受注から完成までが短い民間の小型工事が多い前田道路は、新型コロナで民間工事の受注高が減少したことがそのまま売上高の減少につながった。受注高は公表している7社のうち日本道路、鹿島道路、世紀東急工業、前田道路の4社が増加した。鹿島道路は「官公庁工事を堅調に入手できた」ことなどが受注増につながった。
 通期業績予想は鹿島道路、大林道路、世紀東急工業の3社が前回予想から修正した。鹿島道路は上半期の受注高が堅調だったことから売上高と営業利益を上方修正。世紀東急工業は工事の進捗遅れで売上高の予想を下げたが、工事の採算性が向上したことで営業利益、経常利益、純利益を上方修正した。4~9月期が好業績となった日本道路は「新型コロナで現場が中断する可能性もある」として抑えめにした期首の予想を据え置いた。
 コロナ禍で海外や国内の民間工事を中心に、工事の停滞や計画の見直しなどが相次ぐ。連結子会社の大日本土木が海外で多くのプロジェクトを抱えるNIPPOは「海外では工事を再開できていない現場もある」として警戒感を強めている。

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