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空調設備工事大手4社/20年4~9月期決算/全社減収、新型コロナ影響  [2020年11月16日3面]

空調設備工事大手の20年4~9月期連結決算

 空調設備工事大手4社(高砂熱学工業、大気社、三機工業、ダイダン)の2020年4~9月期決算が13日に出そろった。新型コロナウイルスの流行を背景に国内外で工事の受注や売り上げ計上にブレーキが掛かった。売上高は前年同期に対し全社が減収。本業のもうけを示す営業利益(連結ベース)はダイダンを除く3社が減益になった。21年3月期の業績は全社が減収営業減益を予想する。
 売上高は4社とも減少した。最大手の高砂熱学工業は前年同期の実績を19・1%下回った。大気社は、ビル空調や産業空調が国内外で減少。塗装システム事業もインドなど海外で12・6%減と厳しい状況に直面した。三機工業はインバウンド(訪日外国人旅行者)需要縮小に伴うホテルや百貨店、空港などの小規模改修工事の減少などが響いた。ダイダンも売り上げ計上が早く利益率も高い小規模営繕工事が減少した。
 営業利益が前年同期を上回ったダイダンは、手持ち工事の原価低減などが奏功。完成工事総利益(粗利益)率が前年同期に対し2・9ポイント上昇した。三機工業は建築設備事業で小規模営繕工事の減少によりセグメント利益で78・1%減と大きく減少した。
 経営の先行指標となる受注高が増えたのは三機工業1社。半導体関係を柱とした産業空調の大型案件を受注した。大気社は、前年同期で国内の再開発案件や工場などの大型案件、北米などで受注環境が良好だった反動で減少した。ダイダンは7~9月に病院や庁舎のの新築案件が集中したこともあり「回復傾向にある」という。高砂熱学工業は今後の受注環境について「大都市部を中心に再開発案件が継続する。半導体工場が追い風になる」と見ている。

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