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竹中工務店ら3社/不燃段ボールダクトの提案強化/年間1万平米の採用めざす  [2020年11月18日3面]

横浜市新市庁舎に採用されたエボルダン

エボルダンの断面構造

 竹中工務店ら3社が2004年に開発した不燃段ボールダクト「エボルダン」が採用実績を伸ばしている。ダクトの素材を金属から段ボールに変更。3層に重ね表面をアルミシートでラミネートした構造で、断熱性が高く耐圧性にも優れる。8月末時点の採用実績は約150件(ダクト面積約8・5万平方メートル)。「年間約1万平方メートルの採用を目指し提案していく」(竹中工務店)考えだ。
 段ボールダクトは竹中工務店、山田ダンボール(東京都中央区、中川孝昭社長)、空調設備機器メーカーの協立エアテック(福岡県篠栗町、久野幸男社長)が共同開発した。
 段ボール材にリサイクル再生紙を使い3層にして高い断熱性を確保。表面にアルミシートをラミネートすることで従来ダクト(金属ダクト+保温材)と同等の気密性や不燃性、防湿性、耐圧性を持たせた。内圧1000パスカルでも変形せず大半のダクトで使用できる。
 重量は金属ダクトの約3分の1。地震などで万が一落下しても被害を最小限に抑える。平板(標準寸法1350ミリ×2000ミリ、厚さ13ミリ)のまま運送し、現地で簡単に組み立てが可能。保管場所の省スペース化に加え、運搬回数の削減で製造時と輸送時の二酸化炭素(CO2)排出量を61%削減する。断熱性が高く在来工法で必要だった保温工事が不要になる。
 04年に竹中工務店東京本店(東京都江東区)に初採用した。16年に段ボール材を2層から3層に改良し断熱性を向上。ダクト部材の継ぎ目のジョイントも改良し、耐圧性を600パスカルから1000パスカルに高めた。
 18年には化学物質評価研究機構から30年の耐久性能評価を受けた。直近では1月に竣工した横浜市新市庁舎などに採用している。

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