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大成建設/希少動植物の保全計画立案支援ツール開発/計画立案までの期間短縮  [2020年11月19日3面]

独自のデータベースで希少動植物の生態情報を確認できる

 大成建設は希少動植物の保全計画立案を支援するツール「水辺コンシェルジュ」を開発した。保全が必要な動植物の名前を選択すると、保全計画に必要な情報が提示・出力される。ダム建設などで建設地周辺の希少動植物の保全が必要な場合に活用する。保全に関わる関係者が初期段階で情報共有できるようになり、従来の手法と比較して計画立案までの期間が短縮する。
 水辺コンシェルジュは同社が展開する生物多様性コンシェルジュシリーズの第3弾。これまでに「いきものコンシェルジュ」(2015年3月)、「森コンシェルジュ」(17年7月)を開発した。
 使い方は、まず水辺コンシェルジュでリスト表示された動植物の中から、保全計画地で保全対象となっている動植物を選択する。すると選択した動植物の保全に適した移植地など、保全に必要な情報が独自のデータベースを元に分かりやすく表示される。文献調査や現地調査などを経て保全計画を作成していた従来手法では、計画の立案に1カ月程度かかっていた。水辺コンシェルジュを使うことで1週間程度にまで短縮する。
 今後は山間部や里山地域の建設事業に活用したり、水辺整備の実施段階の計画支援などに活用したりする。
 ダムなどを建設する場合、建設地の自然を保全するため、希少動植物などが生息する一帯を建設地の外の代償地に移植するケースがある。移植に当たっては希少動植物が変わらずに生息できるよう環境が整っているかなどを確認する必要があり、その調査や検討作業に時間がかかることが課題だった。

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