技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

戸田建設/盛り土施工時の沈下防止対策工法を開発/低コストで引き込み沈下を抑制  [2020年11月20日3面]

スリムウォール工法(イメージ図)

 戸田建設は、軟弱地盤での盛り土施工時に周辺地盤の引き込み沈下を低コストで防止する「スリムウォール工法」を開発した。親杭を支持層まで打ち込み親杭間に鋼板を挿入、地盤の縁を切って引き込み沈下を防ぐ。実証試験を行い親杭長に対し約半分の深さまで鋼板を挿入するだけで、鋼矢板全面施工と同等の沈下量抑制効果があると確認した。コスト、作業時間とも約20%の縮減を実現する。
 実証試験では軟弱な粘性土地盤に同工法と鋼矢板工法の縁切り壁を設置。鋼板の取り付け方法や施工時間、引き込み沈下の抑制効果などを検証した。
 スリムウォール工法は親杭(長さ14メートル×6本)を1・5メートル間隔で打ち込み、親杭間に深さ6メートルまで鋼板を圧入した。圧入枚数も段取り換えも少なく、鋼矢板工法の作業時間(約8時間)を約6・5時間に短縮できた。二つの工法で層別沈下量と地表面沈下量を3カ月間計測。縁切り壁の効果を比較した結果、鋼矢板工法とほぼ同等の沈下抑制を確認した。
 同社は実証試験の結果を踏まえ、盛り土工事への積極的な展開を目指す。さらなるコスト縮減に向けた打設方法や鋼板接続方法の改良も行っていく考えだ。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。