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竹中工務店/自立式超低温倉庫システムを開発/結露や結氷を防止  [2020年11月26日3面]

従来方式(左側)との比較

 竹中工務店は、マイナス40度以下の超低温域で製品が保管できる「自立式超低温倉庫システム」を開発した。市場ニーズが高まりつつあるバイオ医薬品の保管に対応。倉庫を囲む全面に断熱パネルを設置して自立させた独立構造。建物の躯体を通じて熱が伝わるヒートブリッジの要因となる建屋構造体から支持材を無くし、外周部で発生する結露や結氷を防ぐ。既存の躯体支持方式よりも工期が短縮でき、同等以下のコストで導入可能という。
 倉庫は底面を含む全面が自立した断熱性能を持つ鋼板サンドイッチパネルで構成。構造体床部と倉庫床パネルの間に緩衝材を敷き、空気道を確保してヒートブリッジを防ぐ。冷凍倉庫側壁と倉庫建屋の間に振動抑制ダンパーを設け、地震時の過大な変形を抑制する。医薬品の製造・品質管理などの基準に適合させるため、温度マッピングに基づく温度コントロール・モニタリングシステムも備える。
 稼働に必要な電気設備や冷却設備などをワンパッケージにして計画から製作、据え付け、試運転、バリデーションまでオールインワンで行う。建屋内に倉庫自体と収納品などの重さに耐えられる設置スペースがあれば新築、改修を問わず設置できる。
 従来方式では倉庫外周の温度差で発生する結露や結氷を防ぐため、構造体や支持材を断熱材で被覆する必要がある。被覆作業はコストと時間がかかり、倉庫全体工事との調整が難しいなどの問題があった。
 自立式超低温倉庫システムは、建物内に高機能施設をスピード構築する同社開発商品「BiBoT(ビボット)シリーズ」に加わった。既存の「CPCコンセプトモデル」「部屋免震システム」「コンバージョンシステム」を含め、パッケージ商品として多様な施設のニーズに応えていく。
 27日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれる医療業界向け技術展「インターフェックスジャパン」(主催・リードエグジビションジャパン)で紹介する。

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