BIMのその先を目指して

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

BIMのその先を目指して・160/樋口一希/ドローン活用し工事進捗管理を支援  [2020年12月3日]

「JobSight」サイトより

 楽天AirMapは、ドローン(小型無人機)を活用した土木・建築現場における工事進捗(しんちょく)の管理を支援する新サービス「JobSight」(ジョブサイト)の提供を開始した。楽天AirMapは、楽天とアメリカでドローンの航空管制業界をリードするAirMap, Inc.によって2017年3月に設立された合弁会社。

 □上空からの現場全体の俯瞰や高所等における工事進捗の記録を容易にして自動航行も可能□

 JobSightは、ドローンを活用した土木・建築現場の空撮および撮影した画像をクラウド上で一元管理するシステムを各事業者に提供し、土木・建築現場での作業進捗の記録や管理を支援するサービスだ。
 ドローンで撮影を行うことで、従来、困難であった上空からの現場全体の俯瞰や高所等における工事進捗の記録を容易にするだけでなく、飛行ルートをあらかじめ指定して自動航行させることで、定期的に同じ地点と角度からの撮影ができるため、工事発注者への進捗報告と自社内での進捗管理業務の改善につなげることが可能だ。撮影した画像はクラウド上のシステムで時系列に沿って閲覧することができ、建設後の各種施設の整備や点検といった施設管理業務にも利用できる。
 各事業者は三つの「販売プラン」からサービス内容を選択してサービスを利用する。撮影当日は、プランに応じて楽天AirMapが派遣するドローンパイロットまたは事業者自身が土木・建築現場でドローンの自動飛行による空撮を行い、撮影した画像をクラウド上のシステムにアップロードする。  JobSightは、窪田建設(長野県駒ケ根市)で今年8月から先行試験導入されており、砂防堰堤工事や橋梁補修、病院建設など実際の土木・建築現場ですでに活用されている。

 □「初期設定」を行い、3種類の「販売プラン」から一つを選択することで利用可能□

 1.ドローン操縦者やドローン貸与が不要な場合は、JobSightプラットフォームを提供し、楽天AirMapは遠隔よりサポートする。
 2.ドローン貸与が必要な場合は、撮影用ドローンのリース、JobSightプラットフォームの提供を行い、楽天AirMapは遠隔よりサポートする。
 3.ドローン操縦者やドローン貸与が必要な場合は、楽天AirMapからドローンと操縦者を月1回派遣し、撮影やJobSightプラットフォームへの撮影データのアップロードを実施する。
 販売価格は月額利用料金5万円(税抜き)からと販売プランに応じて変動し、初期導入費用は別途となっている。初期導入費用等の詳細についてはサイトから問い合わせる。
 ※https://rakutenairmap.typeform.com/to/Wtf5VNDG

 □現在は楽天AirMapと連携しながら運用しているが将来的には自社内で運用を完結する□

 窪田建設によると、工事現場は関係者以外が外から見ることはできない場所であるため、発注者はもちろん、現場周辺の住民に対して「どんな工事をしているのか」「今、現場はどのような状況にあるのか」などの情報をオープンにする「工事状況の見える化」は土木・建築業で常に課題となっている。それら情報開示や発信におけるツールの一つとしてJobSightは有用だ。
 従来の現場記録や報告には、地上から撮影した写真を用いていたが、土木工事は広範囲な土地で工事を行っており、写真だけでは全体感の把握が難しかったため、ドローンで俯瞰的に撮影された全景写真を用いることで、進捗や様子が大変分かりやすくなったと現場でも好評を得ている。
 運用面でも自動航行システムをセットすれば、ボタンを押すだけでドローンが自動的に航行、撮影し、手元に帰ってくるので非常に便利だ。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。