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21年がスタート/各社トップが年頭あいさつ/変化の時代、柔軟に対応  [2021年1月5日1面]

年頭の訓示を行う大成建設の相川社長

長谷工コーポレーションの池上社長

戸田建設の今井社長

 2021年が幕を開けた。仕事始めとなった4日は建設業各社で経営トップが新年のあいさつを行った。コロナ禍で働き方や生活様式が大きく様変わりする中、多くの経営トップが社会の変化に柔軟に対応する方針を強調。経営のキーワードにはコロナ禍を背景に導入が加速するDX(デジタルトランスフォーメーション)のほか、SDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境・社会・企業統治)が目立ち、社会の変革を意識して能動的に動こうとする姿勢が示された。=4、5面に各社トップのあいさつ一覧
 昨年6月に就任した大成建設の相川善郎社長は、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた20年を「想定とは全く異なる形の転換点となった」と指摘。今後の重点事項として、高齢化の進行などの課題を抱える建設業界の構造問題、SDGs、DXへの対応の3点を挙げ、「持続的成長に向けてこれらの課題に正面から向き合う」との方針を示した。
 同4月に就任した長谷工コーポレーションの池上一夫社長は、今年のキーワードに「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」を掲げ、「新型コロナの感染拡大によりネガティブな面が多く感じられるが、こういう時こそ立ち止まることなく、着実に一歩ずつ前に進んでもらいたい」と要請。「住まいのトップメーカーとして変化の予兆を見逃さず、時代を先回りした商品やサービスを提供していく」と力を込めた。
 今年創立140周年を迎える戸田建設の今井雅則社長は、21年のキーワードとしてpresense(存在)とsensing(感じ取る)を組み合わせた「未来の可能性を感じ取り実現する」という意味の造語「Presensing」を掲げ、「真摯(しんし)に向き合い、一生懸命考え、可能性を見つけ出し、大胆に実行すること」を今年の抱負とした。また、4月から自身が代表取締役会長に就き、大谷清介次期社長との新体制のスタートに当たり、「さらなる飛躍を目指す」と意気込みを語った。
 新型コロナの感染拡大防止などを目的に、各社が初出社日の分散を図る中、大手ゼネコンでは12日に社長年頭訓示を行う大林組を除いた4社のトップがあいさつした。鹿島の押味至一社長は、1日に新設したデジタル推進室について「デジタル技術による生産性と付加価値向上を目指し、鹿島グループ全体のデジタル化を強力に推進する」とし、デジタル化対応に一段と注力する考えを示した。
 清水建設の井上和幸社長もDXについて言及し、「デジタルというツールを使いこなし、時代にそぐわないものを刷新し、顧客に提供する新たな価値やビジネスモデルの創出に挑戦し続けなければならない」と強調。竹中工務店の佐々木正人社長は「デジタル化をより強力に進めることでこれまでの業務を大きく変化させ、労働人口の減少や技術者の不足などといった社会課題に対応すべく、業界の最先端を走り続ける」との決意を表明した。

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